東証の市場改革
2021.2.4

株式会社AWARDの渡邉です。

東京証券取引所(東証)と言えば、日本を代表する取引所です。そんな東証が2022年から市場区分の刷新など新たな取り組みをスタートさせます。

本日は東証の市場改革についてご紹介させていただきます。

市場区分の変更


現在東証証券取引所には4つの市場区分があります。

「市場第一部」
「市場第二部」
「マザーズ」
「ジャスダック」

です。市場第一部が最も多くの銘柄が上場しており、時価総額の大きな企業はここに区分されていることが多いです。逆にマザーズやジャスダックは新興企業向けの市場でした。2022年以降は、この4つの市場の区分を3つに整理するとのことです。

新しい市場区分は、

「プライム」
「スタンダード」
「グロース」

の3つで、移行する時期は2022年4月4日に決められています。

厳格な基準の設置


新しい市場区分はかなり厳格な基準が定められるようです。例えば一例をあげると経営成績です。

プライム市場…最近2年間における経常利益が25億円以上、最近1年間の売上高が100億円以上かつ上場日における時価総額が1,000億円以上

スタンダード市場…最近1年間における経常利益が1億円以上

グロース市場…なし

といったように市場ごとの基準が設けられる予定です。

また市場改革では流通株式数や流通株式時価総額が重視され、取引所で自由に売買が行える株式数が十分にあることが上場のための条件になるようです。現在は経営者が大半の株式を保有したまま上場するようなケースもあったので、より企業が公的なものになるイメージを持てば良いでしょうか。

TOPIXも見直しへ


また株価指数にも大幅に見直しが行われる予定になっています。

市場区分の変更に伴い、東証マザーズ指数やジャスダック指数などはなくなることになりそうです。またそれに代わるものとして東証プライム市場指数、東証スタンダード市場指数、東証グロース市場指数などが新設される予定です。

またTOPIXに関しても流通株式時価総額が一定額を満たさないものは、徐々にTOPIX内でのウェイト、つまり指数に与える影響度を下げられていき、その後も基準を満たせなかった場合は2025年1月にTOPIXから除外されることになっています。

TOPIXは日本を代表する指数ではありますが、最近は日経平均株価に後れを取り気味でした。指数の見直しによって、日本の株式市場が魅力的になることに繋がれば良いですね。まだ正式な決定へは至っていないですが、市場が整備されつつあることは知っておきましょう。


執筆者:渡邉亮

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