1ヵ月で20倍になった株
2021.1.28

株式会社AWARDの渡邉です。

1ヵ月であなたのお金が20倍になったとしたら、どう思いますか?嬉しい反面、ちょっと怖さも感じるのではないでしょうか。

今年の頭からたったの1ヵ月で20倍ほどに急騰した株が米国で出てきました。本日はそんな株式についてチェックすることで株式市場について考えてみましょう。

20倍になった株は?


さて、今年の頭から20倍の株価をつけた会社はGame Stop米国にある世界最大のビデオゲーム販売店です。近年はオンラインゲームの流行により店頭でゲームを買う人が少なくなり、売上も利益も低迷していました。そのため、株価も最盛期からはかなり落ち込んでおり、ここ1年での最安値は2.52ドルとなっていました。

しかし、2020年の10月にはMicrosotと複数年にわたるパートナーシップを結んでビデオゲーム販売の強化を行うと発表したこともあり、株価は少しずつ上向いていました。そして、2021年の1月に入り、新取締役の就任のニュースから状況は一変します。

新取締役の就任


この取締役はコーエン氏というのですが、ペットフード小売大手の会社の創業者でもあり、昨年9月からはGame Stopの大株主にもなっていました。経営には株主になった時点から関わりだしており、そこからGame Stopの業績は上向いていたとのことです。2021年1月11日に発表されたコーエン氏の取締役就任のニュースは、個人投資家のGame Stopに対する期待を大きく膨らませるものでした。

ここ1年の最安値が2.52ドルだったGame Stopの株価ですが、年初には17.25ドルに回復していました。そしてコーエン氏の投資真理役就任のニュースが出た後の1月13日には31ドルまで上昇しました。これだけでも最安値から見たら10倍を達成したことになります。しかし、物語はここで終わりませんでした。

プロ投資家 vs 個人投資家


Game Stopの株価が急騰したことを受け、プロの投資家勢、つまりファンドなどは空売りをはじめます。つまり、業績に対して株価が適正ではないということで、株価が下がったら利益が出るポジションを取ったということです。それに対して個人投資家は米国の『2ちゃんねる』のような『Reddit』という交流サイトでGame Stopの株を買い進めることで団結しました。つまり、

プロ投資家 vs 個人投資家

のバトルが勃発したわけです。

そして、最終的には個人投資家が完全勝利を収めることになります。2021年1月27日の終値は、347.51ドル。つまり、昨年の最安値からは137.1倍に、年初からでも20.1倍の株価をつけたことになりました。空売りを仕掛けていたファンドは焼き尽くされたことでしょう。

今回のGame Stopの急騰劇は、過剰流動性の象徴とも言える出来事だったかと思います。個人投資家が結託したときにプロの投資家を打ち負かすほどの力になることを証明した出来事でもありました。個人的にはこういった出来事が起こる市場は異常な状態にある、という感覚があるのでかなり警戒心を高めています。2021年初頭の記録にも記憶にも残る株式市場での出来事でした。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

カテゴリーから記事を探す