株式会社AWARDの渡邉です。
盛り上がりを見せる仮想通貨市場ですが、昨日はETH(イーサ)が約3年ぶりに過去最高値を更新しました。BTC(ビットコイン)に遅れての最高値更新となったETHですが、いったいどのような性質を持った仮想通貨なのでしょうか。
本日はETHについて取り上げていきたいと思います。
イーサリアムはヴィタリック・ブテリン氏によって開発されたプラットフォームの名称です。実はイーサリアム自体はあくまでもこのプラットフォームの名称であり、イーサ(英: Ether、単位: ETH )がプラットフォーム内で使用される仮想通貨のことを指します。ただし、日本では、プラットフォームを意味するイーサリアムと通貨を意味するイーサをどちらも「イーサリアム」と呼ぶことが多くなっています。
ETHの特徴は、
・スマートコントラクト
…ブロックチェーン上にプログラムを書き込むことで、設定した要件を自動的に実行する機能
・dApps 構築のプラットフォーム
…分散型アプリケーション(英: Decentralized Applications、略称: dApps )を構築するための開発環境を提供するプラットフォームとしての機能
という2点になります。
この2つの機能を搭載したことでETHは仮想通貨の可能性を大きく広げました。特にdAppsのプラットフォームとしての機能はETHをベースとした仮想通貨を世の中にたくさん生み出すことになり、2017~2018年にかけてのICOブームでも大活躍しました。今も多くのETH以外の仮想通貨が、イーサリアムのブロックチェーン上で展開されています。
ちなみに前回ETHが最高値をつけたのはICOブームのあった2018年1月のことでした。そのときは多くの仮想通貨がICOのオファーを出し、その申込にあたってETHでの送金が必要だったため、ETHの需要が高まり価格が高騰しました。
当時の最高値は米国のコインベースという取引所で1,420ドル(約15万円)でしたが、昨日2021年1月19日の日本時間21時頃に3年ぶりにこの価格をETHは上回ることになりました。現在は少し押し戻され15万円弱の価格で推移しています。
2020年12月に3年ぶりの高値を更新したBTCに遅れての最高値更新となりました。
ちなみに現在仮想通貨の時価総額の1位と2位はBTC、ETHで、
BTC…約70.6兆円
ETH…約16.8兆円
となっています。仮想通貨の世界全体の時価総額は約108.8兆円ほどであるため、全体の80%をBTCとETHの2銘柄が占めることになっています。
今後も仮想通貨への投資を検討するのであれば、BTCとETHが中心になるのは間違いないでしょう。この2銘柄に関しては米国証券取引委員会から証券ではないとお墨付きをもらったこともあり、XRP(リップル)のような証券規制の対象として見られる可能性も低いです。ぜひ皆さん参考にしてみていただければと思います。
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