米雇用統計と米国株
2020.12.5

株式会社AWARDの渡邉です。

昨日は株式市場や為替市場に大きな影響を与える月に一度の米雇用統計の発表がありました。結果を振り返っていきたいと思います。

米雇用統計の結果


11月の雇用統計のうち重要な数字をまとめておきます。

《非農業部門雇用者数変化》

結果:24.5万人 予想:46.9万人 前回:63.8万人

《失業率》

結果:6.7% 予想:6.8% 前回:6.9%

雇用者数の伸びは予想よりも減速し、失業率は予想よりも改善した、という結果となりました。雇用者数の伸びは予想と比べるとかなり下回りましたので、全体としては悪い雇用統計の結果だったと言えます。

新型コロナウイルスの影響でレストラン営業などに強い逆風が吹いている結果であり、今後の雇用状況も不安視されることになります。

結果米国株は上昇


しかし、この雇用統計の結果を受けて米国株は上昇しました。

NYダウ:+0.83%

NASDAQ:+0.70%

S&P500:+0.88% 

となり、3つの指数で過去最高値を更新しています。

基本的には悪い雇用統計の結果となれば、株式は下落すると考えられますが、今回は逆の値動きをしています。これは結局市場の思惑によって左右されており、現在の状況では、

景気の悪化⇒金融緩和の維持、財政出動

という流れが意識されています。つまり悪い雇用統計の結果であろうと、株価へは好影響と見られていることになります。

現在、米議会は超党派のグループが9,000億ドル規模の追加対策案を提示しています。バイデン氏が大統領への就任早々に追加の経済対策を打ち出していくのは間違いないでしょう。

現在の株式市場は余ったお金が流れ込む場所になっていますから、金融緩和、財政出動によって株価が上がっていくという図式を把握しておきましょう。

来週はワクチンの審議も


来週にはFDAによるワクチンの承認に関する審議も行われ、早ければ今月15日からワクチンの出荷が始まる予定とのことです。いくら金融緩和、財政出動によって株価が上がったとしても、実態がそこに追いつかなければそのうち株価は下落してしまいます。

最高値を更新し続ける米国株。米国が崩れなければ日本の株式市場も上昇は続けます。米国での政権の移行やワクチンの動向、経済対策の計画などには敏感になっておきましょう。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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