NYダウ30,000ドル突破
2020.11.25

株式会社AWARDの渡邉です。

NYダウが節目である30,000ドルを突破しました。新型コロナウイルスの再拡大や、多くの企業の業績の悪化もある中で一つの快挙であると言えるでしょう。

ちなみに日経平均株価も心理的節目の26,000円を超えています。なぜ株価がこれほどまでに上昇しているのか、その理由について見ていきましょう。

直近の原因は財務長官の指名


米国の次期大統領である民主党のジョー・バイデン氏。次期政権にて政府のお金を司る財務長官として、イエレン前連邦準備制度理事会(FRB)を指名するとの報道が流れました。ジャネット・イエレン氏は2014~2018年の間、FRBの議長を務めていた方になります。

財務長官とFRB議長、どちらも似たような印象を受ける方もいるかもしれませんが、実際には全く異なります。財務長官というのは政府のお金を司る方、つまり政府の歳入(主に税金)とその使い道について統括する方ということになります。一方でFRB議長というのは国全体に巡らせるお金の量や金利を調整する役割になります。

日本で言えば、麻生太郎財務大臣と黒田東彦日銀総裁の関係性に置き換えられますね。今回の報道は、麻生さんの後任が黒田さん、というような話になります。

市場との対話を重視した過去


ジャネット・イエレン氏がFRB議長をしていたときには、FRBとして金融正常化に向けた利上げを模索し、実行に移したというのが大きな出来事だったかと思います。2015年12月にリーマンショック以来の利上げを実行したのは記憶に新しいところです。

在任期間中にはチャイナ・ショックや利上げに伴う株価の下落などもありましたが、最終的には在任中の4年間で米国の株価は大きく上昇しました。市場との対話をとても重視する方で、情報発信の仕方なども細やかだったように思います。

イエレン氏が財務長官に指名というのは、米国のウォール街の方や金融機関の方にとってはとても安心感に繋がるニュースでした。FRBともうまく連携できるでしょうし、期待感が先行して株高に繋がった感があります。

将来の成長を先取り


現在市場では将来の業績を先取りして株高になっています。

・ワクチンの完成

・イエレン氏の財務長官への起用

・続く金融緩和と低金利の環境

などがその前提となっていることは忘れてはいけません。どこかの点で悪い報道があれば、一気に崩れかねない相場であるという理解も必要でしょう。特にワクチンや金利に関してはかなりデリケートです。相場の動きと米国発のニュースには気を配るようにしてみてください。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

カテゴリーから記事を探す