日本の投資信託の課題②【資産運用】
2016.6.15

株式会社AWARDの會田です。前回は投資信託がどういった商品かを紹介させて頂きました。今回は投資信託が持っている課題について簡単にまとめてみたいと思います。考えられる日本の投資信託の問題点には以下のようなものがあります。

金融機関の手数料稼ぎの道具となってしまっている
②個人の投資信託の保有年数が平均で2.3年しかない
③手数料稼ぎのための回転売買に近い売買が行われることがある

①については前回もお話させて頂きましたが、もともと投資信託が国内市場を活性化するために生まれて来て、証券会社に大きな手数料をもたらしてきたということがあります。株の売買では安定した手数料が稼げない中で、投資信託は保有者から継続的に手数料収入を得続けることが出来ます。そのため各金融機関が販売に力を入れてきました。また過去には、証券会社が自己売買により損を被って売るに売れなくなった株式を系列投資信託会社が運用している投資信託に入れ込むという行為も横行したそうです。売れない株をまとめて手数料を稼ぐ道具にする、ということが行われた時代があった、ということですね。

②については、販売手数料が大きな問題でしょう。投資信託には大きく分けて販売手数料と信託報酬の2つの手数料があります。販売手数料は販売した時に一時的に販売した金融機関が貰える手数料で、信託報酬は継続的に運用に対する対価として支払うものです。前者である販売手数料を稼ぐために、各会社では『旬』な投資信託を多々生み出して来ました。例えばIT起業に特化した投資信託、環境に優しい会社のみが入った投資信託等です。しかし、『旬』が過ぎればまた別の投資信託が生まれて来て、各販売会社はそちらの販売に力を入れるようになります。そのため本来長期投資を行うべき投資信託にも関わらず個人の方の平均保有期間は3年に満たない状況になっています。

③も販売手数料が問題です。販売手数料は投資信託を買い換えて貰えば貰うほど、販売会社に入っていくことになります。そのため、無意味な手数料稼ぎのための回転売買が行われることも多かったようです。回転売買というのは本来禁じられているのですが、過去には実際に違反したとして行政処分を受けている会社もあります。顧客のための投資信託の販売が行われていない、というのが一番の問題ですよね。

海外に目を向けると、設定から実に80年以上運用が行われてきて、複利での平均利回り12%以上を叩き出しているような素晴らしいファンドも存在します。1934年に設定されたアメリカン・ファンズ・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカという株式ファンドなのですが、最初に1万円預けていれば、現在は8000万円を超える価値になっているそうです。本当の長期投資というのはこうあるべきではないでしょうか。

株式会社AWARDでは、本当の意味で投資信託・ETFを使用した長期投資を実践して頂くために、投資信託・ETFスクールも実施しております。日本でも3000本以上ある投資信託の中から、将来何十年にも渡って成長していくような投資信託をどのように見抜いていけば良いか、その方法をお伝えしています。興味のある方は是非お問い合わせください。

カテゴリーから記事を探す