ITバブル崩壊
2020.10.19

株式会社AWARDの渡邉です。

最近の株式市場では、IT分野への投資資金の集中が目立つようになってきました。IT関連企業の時価総額は世界全体の4分の1に迫ってきているとのことです。

これは2000年前後にあった『ITバブル』に匹敵する水準となりますが、ITバブルのときはどのような経過を辿ったのでしょうか。20年前の出来事ではありますが、その経緯を知っておきましょう。

なぜITバブルは起こったか?


ITバブルは、ハイテクバブル、インターネットバブル、ドットコム・バブルなどと言われます。日本では1999年2月から2000年11月にかけて、株価が異常な上昇を見せましたが、2001年にそのバブルは完全に弾けIT関連企業の株価は暴落し、市場全値に大きなダメージを与えました。

ITバブルが起きたのにはいくつか理由があります。1990年代末期に消費者と直接の双方向通信を大量に処理できるe-コマースの可能性が現実化したこと、1990年代後半に行われたFRBの低金利政策がベンチャー創業資金や投資資金の調達を用意にしたこと、などが原因となりIT関連企業の株価が暴騰したのです。

ナスダック総合指数の値動き


通信関連銘柄が多く含まれるナスダック総合指数は、1996年には1,000前後で推移していましたが、1998年9月に1,500を、1999年1月には2,000を突破し、2000年には一時的に5,000超を示すことになりました。ナスダックは米国市場ですが、同様の傾向はヨーロッパやアジアでも起こりました。

2020年10月16日時点でのナスダック総合指数は、11,671.56を示していますが、2000年に5,000を超えたあと暴落しており2002年頃には1,200程度まで落ち込んでいます。その後、2015年5月にバブル崩壊後から初めて高値を更新することができましたが、高値更新までに実に15年以上かかったことになります。

過熱感には警戒が必要


現在のIT関連株の上昇は、ITバブル崩壊を実際に経験している方からすると、良く似た動きと感じるようです。当時に比べるとIT関連企業は成熟してきており、実際に利益をあげることができている企業も多くあります。ビジョンを語るだけで多くのお金が集まったITバブルの頃とは違う点もある言えるでしょう。

しかし、『歴史は繰り返す』『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』という言葉もあるように歴史を知っておくことは大切です。現在の株価上場がバブルだとするならば、お金を引きやすい状況にはしておくと良いかもしれませんね。

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