東証終日売買停止
2020.10.2

株式会社AWARDの渡邉です。

昨日は株式市場で前代未聞の出来事が起こりました。なんと日本の株式市場が、終日売買停止になったのです。1日に2~3兆円の売買が行われる株式市場で取引が一切行われないというのは、大きな機会損失に繋がったと言えます。

この東証で起きた終日売買停止の影響は、今後どのように出てくるのでしょうか。

原因は?


昨日は取引が開始すべき時間に取引が始まらない、と分かったときには、多くの方の中に不安が生まれたのではないかと思います。株式を売買するためのシステムに対してハッキングが仕掛けられたのではないか、といった憶測も飛び交いました。

実際には、

・システムのバックアップの機能不全

・基本的な情報などを格納するディスク内のメモリーの故障

といった2つの原因が重なりあい、システムの停止にいたったようです。『ネバーストップ』を合言葉に安定した市場の運営に努めてきたという東証ですが、それはかなわなかったということになります。

日本市場の信用性は?


さて、終日株式の売買が停止になるという前代未聞の出来事は、各社の株価にはどのような影響を与えたのでしょうか。わたしが気になったのは、

・東証を運営する『日本取引所グループ』

・東証にシステムとハードを導入した『富士通』

・日本を代表する企業の『トヨタ』

・日経平均に最も多く含まれる『ファーストリテイリング』

あたりの株価がどう動くかでした。

株式の売買ができる市場としては東証のような公設の取引所以外に、証券会社がやっている私設の取引所(PTS)などがあります。そこで9月30日の東証の終値と、SBI証券がやっているPTSでの10月1日の終値を比較してみると、

日本取引所グループ:-2.1%

富士通:-1.0%

トヨタ:+0.58%

ファーストリテイリング:-0.28%

といった感じでした。前代未聞の出来事でしたから、大きく株価が下落するのではという懸念もしていたのですが、市場は意外と冷静に今回の出来事を受け入れたようです。さすがに日本取引所グループは、今回の事件の当事者ですから、大きめに株価が下落していますね。

今後への影響は


さて、一応冷静に受け止められている様子である今回の終日売買停止でしたが、日本の株式市場に対する信頼度が落ちたのは確かでしょう。長く尾を引く可能性もあるので注意はしておきましょう。また本日から売買は再開するようですが、不具合がないか様子を見ていきたいところですね。

と言っても、可能性としては何事もなく株式市場が再開し、大きなトラブルも起きない、というのが一番高いかと思います。保有している株式を全部売却、などの極端な行動はどちらかというと損してしまう可能性が高いかと思いますので、冷静な行動を心がけましょう。

カテゴリーから記事を探す