株式会社AWARDの渡邉です。
昨日自民党の総裁選が行われ、3人の候補者の中から次の自民党の総裁が決定されました。総裁選の結果と、次の政権の方向性などについて確認していきたいと思います。
今回自民党の総裁選に出馬していたのは、石破氏、菅氏、岸田氏の3名です。そして開票の結果、それぞれが獲得した票数は以下のようになりました。
石破茂氏:68票(議員票26票/地方票42票)
菅義偉氏:377票(議員票288票/地方票89票)
岸田文雄氏:89票(議員票79票/地方票10票)
議員票、地方票ともに圧倒的な得票数を得た菅義偉氏が自民党総裁になることになりました。2位は岸田氏、3位は石破氏ということになりましたが、岸田氏は2位につけたこともあり次回以降の総裁選に向けた意欲を語っていました。
菅氏の政策の方向性としては、基本的には安倍政権の踏襲になります。総裁選にあたってのメディア露出でも安倍政権が進めてきた政策を継続していくことと、新型コロナウイルスへの対策をしっかりとやっていくということを繰り返し話をしていました。
首相への就任は16日の臨時国会で行われることになりますが、新内閣では麻生太郎副総理・財務相は再任となる方針とのことです。麻生氏は2012年12月の第2次安倍内閣発足以降、一貫して副総理・財務相を務めてらっしゃいますが、引き続き同じ立場で内閣を支えることになります。
また、菅氏の口から語られている力を入れていきたい政策の内容としては、
・行政のデジタル化
・中小企業や地方銀行の再編
・携帯電話の料金引き下げ
・不妊治療の保険適用
などがあります。どれも日本の抱えている課題を的確に捉えている内容のように感じますので期待していきたいですね。
菅氏が新総裁に選ばれた直後に行われた会見では、
「役所の縦割り、既得権益、あしき前例を打破して、規制改革を進めていく」
といった言葉も出てきました。任期は1年と短い期間の自民党総裁となりますが、どのような政権運営に取り組んでくださるか楽しみです。株価も菅氏の新総裁の就任を好感し上昇しています。
任期が短いことも考えると次の総裁に誰がなるかなども気になるところです。この1年は次の首相を目指す方々が存在感をいかに示していくかという1年にもなるのではないでしょうか。米国の大統領選が11月に控えていることもあるので、新政権の米国を含む他国との関係性にも注目していきましょう。
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