株式会社AWARDの渡邉です。
日本の証券口座で資産運用を行うのであれば、絶対に抑えておきたいNISAとつみたてNISA。こちらは口座内での運用に関しては出た利益が非課税になるというとても有利な制度です。
それではこちらのNISAやつみたてNISA、現在はどれくらいの方が利用しているのでしょうか。
NISA口座数
一般のNISAとつみたてNISAを合わせた口座数は、2020年3月末時点で1,405万5,856口座となっています。日本の人口は現在1億2千万人ほどですから、総人口の10%以上の方がNISA口座、もしくはつみたてNISA口座を開設しているということになります。ちなみに2019年12月末の口座数は1,363万7,583口座でしたから、この間の3カ月で口座数は3%以上増えていることになります。投資に関心を持つ方が増えていることを示していると考えると、良い傾向だと思いました。
年代別に見ると特に口座開設数が増えているのは若い20代、30代といった世代です。2019年12月末から2020年3月末までの口座開設数の増加割合を見てみると、
20代:+8.5%
30代:+6.0%
となっています。全体では+3.1%ですから、若い方がいかに投資に強い関心を持っているかが見て取れます。
どちらが人気?
それでは一般NISAとつみたてNISAではどちらの方が人気が高いのでしょうか。一般NISAは年間120万円までの投資額に対して5年間の非課税期間がつき、つみたてNISAは年間40万円までの投資額に対して20年間の非課税期間がつきます。また、つみたてNISAは投資信託等の積立投資しかできない制度となっています。
2020年3月末の開設済みの口座数で比較すると、
一般NISA:1,185万9,048口座
つみたてNISA:219万6,808口座
となっています。一般NISAの方が6倍近く口座数が多いということになりますね。一方で2019年12月末から2020年3月末までの口座数の増え方で見ると、
一般NISA:+11万1,695口座(+1.0%)
つみたてNISA:+30万6,578口座(+16.2%)
となっています。カッコ内は2019年12月末から2020年3月末までの口座数の増加割合です。新規に口座開設をしようという方の中ではつみたてNISAの方が人気が高いようです。
お勧めはどっち?
一般NISAもつみたてNISAもとても良いNISAですが、わたしのお勧めは自分のタイプによって開く口座を選択することです。
一般NISAは投資好きの方やこれから投資を深く勉強していきたいという方に向いています。外国株を含む個別株なども購入できるため、投資への取り組み方の幅は広がります。
つみたてNISAは金融庁が選定した基準を満たしたある程度優良な投資信託の中から投資対象を選択することになるので、投資ビギナーの方やあまり投資のことを勉強したくはないけれども利益を得たいという方に向いているかと思います。投資は理解した上で始めるのが良いと思いますが、20年後には高い確率で利益が出ていることでしょう。
一般NISAもつみたてNISAもせっかく国が用意してくれている投資の優遇制度ですから、まだ使っていないという方は、ぜひ活用していきましょう。