分配金に注意
2020.8.9

株式会社AWARDの渡邉です。

投資信託の分配金と言うと、保有しているだけでもらえるお金ということでお好きな方も多いようです。実際のところ毎月分配型の投資信託などは根強い人気があります。

しかし、投資信託の分配金にはいくつかのデメリットが存在しています。本日は分配金のデメリットについてまとめてみたいと思います。

分配金とはなにか?


投資信託の分配金は、投資信託の運用で得られた収益のうち投資家に分配されるお金と言い換えることができます。株式投資で言うところの配当と同じような考え方になりますね。しかし、この分配金には下記のように2つのタイプがあります。

普通分配金…分配金支払い後の基準価額が投資家の個別元本(投資信託を購入した時の基準価額で、手数料などを含まないもの)と同額かまたはそれを超える場合に支払われる分配金。普通分配金は、配当所得として課税の対象となります。

元本払戻金…特別分配金とも言われる、分配後の基準価額が投資家の個別元本を下回る部分の分配金。こちらは課税の対象となりません

つまり、投資信託の配当の中には自分が購入したタイミングから見て、利益が出た部分から支払われる普通分配金と、利益が出ていなくても支払われる元本が戻ってきているだけの元本払戻金があるということです。

分配金のデメリット


分配金のデメリットは主に下記の3つとなります。

1.普通分配金には課税がされるため、複利の効果が弱まる

2.元本払戻金で投資されている資金額が減ると投資効果が弱まる

3.普通分配金と元本払戻金の2種類の分配金により投資の成果が分かりにくくなる

1に関しては株式の配当などと同じです。普通分配金の場合、一度払い出されてしまうとその時点で課税対象となってしまうため、通常20.315%の税金がかかってしまいます。複利効果を最大限に得るには、分配金は払い出されずに運用が継続される方が有利になるのです。

2の元本払戻金に関しては投資した元本がそのまま戻って来てしまっているということで、意味がないですよね。投資した効果がないままにお金が取り崩されているだけということになります。

3は長く毎月分配型の投資信託などに投資している方が陥りやすいです。毎月分配金は貰っているのですが、投資していた金額は減ってしまっており、結局いくら投資の成果が出ているのか分からないという状態になっている方は多くいらっしゃいます。

分配金と正しく付き合う


分配金は一見利益が上がっているように見えるのですが、実は上記のようなデメリットも多くあります。投資効果をしっかり得るためには元本払戻金は出さない方針の投資信託や、分配金は出さないという方針の投資信託をお勧めしたいところです。

分配金の意味を知って、適切に付き合うことを意識していただければと思います。

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