高配当株、日産の転落
2020.7.30

株式会社AWARDの渡邉です。

日産と言えば高配当株の代表格でした。今期も当初の配当予想は1株あたり40円を見込んでいたため、直近の株価ですと配当利回りは10%近くと驚異的な高さを誇っていました。

しかし、7月28日の午後に行われた4半期決算の発表にて、この高配当株の地位からは脆くも転落することとなりました。

今期の4~6月は2,855億円の赤字


今期はコロナウイルスの影響もあり、その四半期決算がどういった結果になるのかは株式市場に参加している方からするととても気になるものでした。四半期と言うのは1~3月、4~6月、7~9月、10~12月といったように3ヶ月毎に分かれた期の節目だと思っていただければ良いかと思います。たまにここからずれた変則の四半期を採用している会社もありますが、それは稀な会社となります。

今回日産が発表したのは2020年4~6月の成績発表にあたる四半期決算でした。そこで大きな赤字を発表したとのともに、通期(1年間)の業績予想は連結最終損益が6,700億円の赤字になるということも発表しました。

そして、期初には40円の予定であった配当を0円にすることが同時に発表されたのです。

株価も大幅下落


日産は高い配当を目当てに買っている方が多い株でした。そのため、この無配の発表は顕著に株価に反映されています。7月28日の市場が閉じてから、一連の発表は行われたのですが、7月29日は1日で株価が10%以上下落することになりました。日産の時価総額は1兆5,000億円ほどありますから、1日で1,500億円程度の企業価値が失われたことになります。

2018年11月にカルロスゴーン氏が逮捕される前、日産の株価は1,000円を超えていました。しかし、7月29日現在の株価は368円となっています。カリスマがいなくなってから、わずか1年半の間に日産の価値は3分の1程度にまで落ち込んでしまったことになります。カルロスゴーン氏がいなくなった後に、日産を強力に導く人物がおらず社内が混乱した状態にあることも、現在の状況を助長させているのかもしれませんね。

高配当を当てにしない


今回の日産が無配に転落したことは高配当株好きな方にとっては良い教訓になるかと思います。配当というのは企業が出している利益から支払われるものです。継続的に利益を出している企業でなければ、いくら高い配当を出しているからと言って、途中で無配になることだってあり得るということですね。

高配当株が無配になるとき、株価も下落してそちらでも大きな損失をだしがちですので注意したいところです。

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