ソフトバンク20年ぶリ高値
2020.7.23

株式会社AWARDの渡邉です。

ソフトバンクグループと言えば5月に過去最大の巨額の赤字を計上しました。ソフトバンクビジョンファンドの投資の成果が上がっていなかったり、新型コロナウイルスの影響で保有していた会社の株価がさがったことなどが大きな要因となっていました。

しかし、ここに来てソフトバンクグループは20年ぶりの高値をつけています。巨額の赤字を計上したばかりにも関わらず、ソフトバンクグループに一体なにが起きているのでしょうか。

株価を回復させた自社株買い


ソフトバンクグループが巨額の赤字を計上したにも関わらず、株価を大きく回復させたのは自社株買いの実施を発表したことが大きかったと言えるでしょう。

3月13日に最大5,000億円

4月23に最大2兆円

の自社株買いが発表され、財務状況の健全化を実施することが発表されたことで、ソフトバンクグループの株価は大きく持ち直しました。

3月に2,000円台をつけていたソフトバンクグループの株価は、7月23日現在では6,500円前後となっています。ただし、自社株買いをすると言っても、会社の中に資金がなければ市場から株式を買い戻すことはできません。ソフトバンクグループはどう資金を用意したのでしょうか。

資産の売却、そして値上がり


ソフトバンクグループは自社株買い等に使う資金をの調達のために、まずアリババ株の一部を約1.2兆円で売却しました。また、通信子会社ソフトバンク株の一部も約3100億円で売却しました。さらに6月にはスプリントと合併したTモバイルの株式を約2.1兆円で売却することも発表しました。

さらに7月14日にはブルームバーグが複数の関係者の話として、ソフトバンクグループが保有している半導体設計大手のアームの売却もしくはIPOを検討しているとの観測記事を配信しています。さらにこちらのアームに対して、米エヌビディアが買収への関心を寄せているとの報道も本日ブルームバークにて配信されています。

また、7月2日にはソフトバンクグループが投資している米オンライン住宅保険のレモネードがニューヨーク証券取引所に上場し、一時期は公開価格の2.4倍にまで高騰しています。

IT企業に集まる資金が追い風に


ソフトバンクグループが保有している企業はIT系の企業が多いです。新型コロナウイルスが世界中に拡大してからは、傾向としてIT系の企業に資金が向かっています。そのため、ここ数か月でソフトバンクグループが投資している企業の価値が急激に上がったと見ることもできるでしょう。

一時期は資金面での厳しさも指摘されていたソフトバンクグループですが、数か月で状況が一変するというのがとても興味深いところです。現在では持株会社、投資会社となっているソフトバンクグループ。投資の成果がどのように表れていくのかは、今後も要注目かと思います。

カテゴリーから記事を探す