自社株はハイリスク?
2020.7.22

株式会社AWARDの渡邉です。

大きな企業に勤めている方ですと、社員持ち株制度があり、毎月給与天引きで自社の株式を買っているという方がいらっしゃいます。勤めている会社というのは状況が良く分かっており、購入のぜひを判断しやすいですが、実は自社の株をたくさん持つことはあまりお勧めできません。本日はその理由についてご紹介します。

リスクを固めすぎることに


自社の株を持つということは、自社の株を資産として保有するということになります。これは実は経営者とやっていることは同じですね。ソフトバンクグループの孫正義さんや、Amazonのジェフ・ベゾスさんが大量の自社の株を個人で保有しているのは周知の事実です。

しかし、社員という立場で持ち株制度により自社の株を買っていくと、自社株の部分の資産が大きく増えることになります。会社の経営を大きく左右できる立場の方であれば、自社の株を大量に持ってその価値向上に努めるというのは良いことだと思います。とはいえ、一人の社員として大きな企業の価値を左右するというのは、難しいものですよね。

また給料をもらう企業と、資産として株式を持つ企業が同一になるというのもリスクです。自分の勤めている企業が環境変化などで業績悪化した場合に、給与やボーナスが減る上に資産の価値も減少するという事態になり得るます。こうしたことを考えると、自社株を多く持つのは個人としてはリスクを固めすぎのように思います。

奨励金は活用する


ただし、企業によっては自社株の購入時に奨励金等の名目でプラスアルファのお金を拠出してくれる場合があります。従業員持株会というのは安定株主なので、企業としても会社経営のために社員の自社株の購入を推奨していることが多いのです。

こうした奨励金は月々の購入金額の5~20%程度と様々なのですが、これに関しては最大限に活用しても良いかと思います。株式の平均リターンが年率で5%程度であることを考えると、無条件で貰える奨励金はとても価値があります。

奨励金は十分に貰えるように日々の購入をおこない、引き出せるタイミングで売却して違う資産に組み替えていくのが、資産運用という観点からは合理的でしょう。

自社株を特別視しない


自社株というのは、自分が働いている会社の株式ですから、どうしても特別視しがちです。しかし、実際には他の会社の株式と同じように価格の変動の大きい資産となります。自分の資産額に大きな影響を与えるのですから、気持ちの問題と資産として保有の仕方は別で考えた方が良いかと思います。

他の企業と比較しても魅力的で、自社に投資したい、と強く思える場合は他の資産とのバランスも考えた上で多めに保有するなどはありでしょう。自分がその会社で働いていないとしても、買いたいと思える株式かどうかを冷静に判断するのが、結果的には正しいのではと思います。

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