債券への投資の意味
2020.6.21

株式会社AWARDの渡邉です。

伝統的な投資対象といえば、株式と債券です。しかし、最近はこちらのコラムで債券について触れることはグッと少なくなりました。安定的な利回りが出るのが魅力である債券投資ですが、その投資妙味は近年非常に小さくなっていると思います。その理由について本日はご紹介させていただきます。

債券とは?


債券は、資金を必要とする国や地方公共団体、会社などが資金を調達するときに発行する有価証券となります。お金の貸し借りにおいての証拠となるのが「借用書」や「借用証書」だとしたら、資金調達のために、お金を借りる側が貸し手である投資家に対して発行するのが「債券」と言えるでしょう。

これらの債券は発行体によって名称が変わり、国が発行すると「国債」、会社が発行すると「社債」となります。冒頭で示した債券への投資妙味がなくなっているというのは、特に国が発行している国債について言える内容となります。

国債への投資の魅力


国債への投資の魅力は、国が保証している金利が安全に得られるという点にあります。30年前ほどは日本国債、つまり日本という国が保証している国債を購入するだけで、5%前後の金利が得られる時代がありました。同じく30年前の米国債、つまり米国が保証している国債を購入するだけでドル建てで8%程度の金利が得られていました。このように国が保証する高い金利を安全に受け取れる時代があったのです。

しかし、現在では両国ともに金利は低下の一途をたどっており、ほとんど金利を得ることは出来なくなっています。10年国債という10年間の金利の保証がある債券の金利を見ると、2020年6月20日時点で日本が0.008%、米国が0.694%となっています。ほとんどゼロに近い金利となっていますので、投資先としての価値は限りなく低下していると言えるでしょう。

投資のクッションにはなるか?


過去には異なる値動きをする株式と債券を組み合わせることが、リスクを下げ投資の成果を上げることに繋がると言われていました。しかし、現在のように債券利回りが低下している中では、国債に株式のクッションとしての機能を期待するのは難しくなっているように思います。

国債以外の社債には、まだ投資妙味を感じられる金利が得られるものもありますが、それらは株式と同じようにリスクを十分に検討した上で投資対象になるものかと思います。国が保証している国債のような安全性は期待してはならないことも同時に理解しておく必要があるでしょう。

今のような低金利の時代では、投資のリスクを下げるのは現預金の比率ではないかと思います。リスクの取れる金額は株式等に投資して、安全性を求める部分は手元で現預金として保有しておくというのは立派な投資戦略になると思います。

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