業績悪化 vs 緩和マネー
2020.6.17

株式会社AWARDの渡邉です。

日本株、米国株等の乱高下が続いています。この乱高下は2つの要素が綱引きをしているからであり、その2つの要素の中身を理解しておくことが大切ではないかと思います。本日は今現在株価に影響を与えている2つの要素についてご紹介させていただきます。

企業業績の悪化懸念


企業の価値は、企業の持つ資産や企業が出している利益や企業の潜在的な成長率により構成されます。こうした企業の業績に対して大きくマイナスの影響を与えてきたのが、今回の新型コロナウイルスです。飲食業、観光業などを中心に大きな影響があり、2020年の業績はほとんどの企業で悪化すると考えられています。

また今回業績が悪化する企業の中には、これから業績が元通りになるまでに何年もかかったり、もしくは戻らない可能性のある企業もあるでしょう。企業の業績悪化の懸念は、常に株価を下落させる要因になっています。

特に現在多くの企業は2020年度の業績の見通しを出せていないような状況です。今後2020年の4-6月の企業実績や、2020年の業績見通しなどがでてきて、新型コロナウイルスの影響が予想されていたものよりも大きいとなれば株価は大きく下落するかもしれません。

金融緩和と財政出動


一方で、各国の政府や中央銀行としては景気の悪化をなんとしても防ぎたいと考えています。一度景気後退期に入ってしまえば、その後の不景気は長く続くことが多いですし、大統領選を控える米国では選挙への影響も考慮した上で対策を取っていることが考えられます。

中央銀行も大規模な金融緩和を打ち出しており、日銀を例に取ると、

・金融機関にゼロ金利で資金を供給し、コロナ禍で苦しむ企業への融資を後押し

・ETFの買い入れ

・金額の制限のなしの国債購入

といったことを打ち出しています。また財政出動においても米国が1兆ドル規模のインフラ投資や中間層減税を追加で検討していることが昨日の報道で出てきました。各国ともに金融緩和と財政出動を次々と打ち出しており、ここで出てきたお金が株式市場に向かって株価を押し上げている傾向もみられます。日銀のETF買いなどは特に直接的な影響があるところです。

どちらの要素が上回るか


この2つのプラスマイナスの要素が、株式市場の乱高下を生み出していると考えられます。1日のうちに数%が動く現在の市場は、かなり不安定な状態と言えるでしょう。

市場は感情で動くとは良く言われるところですが、まさに今の市場は感情によって大きく上下に揺れ動いています。上下どちらに揺れ動いたとして損な売買に走らないようにリスクを許容できる金額で投資を行うことが大切かもしれませんね。

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