株式と投資信託
2020.6.14

株式会社AWARDの渡邉です。

株式へ投資するのと投資信託に投資するのでは、どちらの方が期待されるリターンが大きいと思いますか?この問いに対して正解を知っている方は非常に少ないように感じます。本日はこの問いに対する答えについて考えていきましょう。

市場は効率的か?


株式市場というのは、すべての方に対して広く公開されているものになります。そのため、特別割安な状態で放置されている株式や、特別割高なのに買われている株式というのは、さほどないと考えることが可能です。どの株式を購入したとしても有利不利はないという考え方を効率的市場仮説と呼んだりします。

効率的市場仮説によると、どの株式を購入したとしても期待されるリターンは近しいものになります。実際には個別の株式を購入した後の結果にはかなりのバラツキがでるのですが、購入する時点ではどの株式を購入するのが絶対的に有利である、と言い切るのはなかなか難しいということになるのです。

分散効果


個別の株式に投資したときの購入時点での期待リターンが同様であるとするならば、どの株式を購入してもその時点での有利不利を判断することはできません。

ただし、期待リターンが同じであるとしても、1つの銘柄だけを購入すると、価格の変動はとても大きくなることが知られています。そして、資産価格の変動を小さくする手段として、複数銘柄を購入するという方法がありり、それによって得られるのが分散効果です。

これはノーベル経済学賞受賞者のハリー・マーコウィッツ氏が示した理論で、複数の銘柄や資産を組み合わせることで、全体の価格の変動を小さくできるという理論です。そのため、期待されるリターンが同じだとしても、複数の銘柄を組み合わせてリスクの低減をはかるのが実際に投資を行う際には有利であると言えます。

株式と投資信託


これらをふまえると、個別の株式を少数銘柄で持っているのと、たくさんの銘柄を含んでいる投資信託を購入するのでは、資産全体としての価格変動のリスクは大きく異なります。投資信託の方がかなりリスクは小さくなると言えるでしょう。

一方で投資信託も中身は株式であるため、手数料等を除くと期待されるリターンは個別の株式とほぼ同じとなります。つまり手数料が限りなく小さい投資信託であれば、期待されるリターンは株式と同様で、リスクは株式よりも小さい、という投資が可能になるということです。証券会社で気軽に買える投資信託ですが、実は過去に研究されてきた成果が多く含まれている非常に有利な商品だということですね。

これらを総合して考えると、個別の株式を購入するのと投資信託を購入するのとでは、後者の方が有利な場合が多いかと思います。一方で、効率的市場仮説を否定し、株式市場では株式価格に歪みができており、そこにチャンスを見出すことでリターンは向上できる、という考え方もあります。

こうした考え方ももちろん間違っていないのですが、投資の難易度はかなり上がります。自分がどちらの考え方を支持しているかを明確にした上で、投資は実践していけると良いかもしれません。

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