米雇用 予想外の改善
2020.6.6

株式会社AWARDの渡邉です。

昨晩に発表された米国の雇用統計が予想外の改善となり、株価が急上昇しました。市場では現状を不安視する空気はかなり薄れてきています。

5月の雇用統計


5月の雇用統計は新型コロナウイルスの影響で、4月に比べて悪化することが見込まれていました。

事前の市場予想では雇用者数が前月比800万人程度の減少、失業率が14.7%から20%への上昇というのがコンセンサス、つまり市場で合意形成されている数字となっていました。

しかし、昨日の日本時間21時半に発表された米雇用統計の結果は、雇用者数は前月比250万人の増加、失業率は13.3%への低下と、市場予想を大幅に上回る数字が出てきました。これはポジティブサプライズと言える内容でした。

こうした数字を受けて、経済の回復が市場で予想されていたよりも早そうだという見方から、株を買う動きが非常に強まりました。

NASDAQは最高値近くへ


ダウ工業株30種平均は雇用統計を受けて前日比829ドル高の2万7110ドルへと大幅続伸。こちらは約2カ月半ぶりの高値となります。またナスダック総合指数は2月に付けた史上最高値が目前にまで迫ってきています。2月19日に付けた終値が9,817ドル、昨日つけた終値が9,814ドルですから、もはやコロナなどなかったと言わんばかりの株価をつけています。

今年は大統領選も控えています。トランプ大統領は再選を果たしたいと考えているため、なにがなんでも株価は維持して自身の求心力を維持したいと考えていることでしょう。そのため、市場では今後も経済対策には期待が持てると考えている模様です。

今後も展開は?


新型コロナウイルスは世界で完全に鎮静化したわけではありません。全米の人種差別抗議の活動が拡大することで、感染がさらに広まる懸念もありますし、世界中の新興国でもまだまだ猛威をふるっています。そして、雇用者数や失業率は予想より良かったわけですが、企業の業績が急に回復するわけではありません。景気に対して株価の上昇は急すぎる向きもあるでしょう。

とはいえ、現在の市場には各国の中央銀行による緩和政策によって行き場を探しているお金が溢れています。急な下落はあるかもしれませんが、すこし先を見据えると、まだ株高は続く雰囲気になってきたように思います。市場は夢を買う、というように言われたりしますが、今はまさにその状態にあるのではないでしょうか。

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