上場企業の赤字 1兆円超
2020.6.4

株式会社AWARDの渡邉です。

上場企業というのは本来利益を出し続けることが使命となります。利益が出ていない企業というのは上場し続けることはできず、いずれは上場廃止へと追い込まれてしまいます。利益を出し続ける使命を持っている上場企業ですが、1~3月の決算ででてきた数字によると、各社を合わせた利益はマイナスに落ち込んだようです。

決算がでてくる時期は?


覚えておくと良いのが、決算、つまり会社の業績を表す成績表のようなものですが、こちらは4半期が終わってから2ヶ月以内に出てきます。そのため、1~3月の四半期の企業の決算は5月末までに一通り出揃ってきたことになります。

こちらの出揃ってきた決算によると、3月決算の上場企業の1~3月の四半期の純損益合計が、1兆円473億円の赤字に達したとのこと。業種ごとに見ると、全33種のうち輸送用機器など15業種が赤字に沈みました。

こちらは1~3月の四半期の数字となりますが、昨年4月からの通期では純利益合計が前期比27.2%減となっています。

実際の数字がわかったとき株価は


さて、こうして通年を通して27.2%もの減益となったことに相反して、上場企業の株価は上昇し続けています。日経平均株価を見てみると、今年の頭くらいには24,000円ほどの水準でしたが、コロナショックのピークでは16,500円ほどにまで落ち込みました。しかし、そこから22,000円を超えてきており、本日にでも23,000円を超えるのでは、という勢いを見せています。

株価は企業の利益に連動するものとされています。2019年度の純利益合計が27.2%も減ることになったにもかかわらず、コロナショックが起こる前の90%超にまで回復している株価を見ると、勢いが強すぎるようにも感じます。今回は政府も日銀もかなり力を入れて経済の不安定化を避けようとしています。政府の財政支出と、日銀の金融緩和の両輪で株式市場にも余ったお金が流れ込んでいるようです、

本質的な価値を見る?


株式の価値というのは、基本的にはその企業が持つ資産、その企業が出していくであろう利益、その企業が今後どれだけ成長するか、といった要素によって決定されると考えられます。将来のことを完全に読むのは難しいですが、今のような相場の時期こそ投資は冷静に行いたいものです。

3月期決算の上場企業の今年の4月から来年の3月にかけての業績予想は、まだ半数以上の企業で出されていません。それほど新型コロナウイルスの影響はわからないと各企業が考えているということになります。株価だけを見るとすでに終息したかとも思えてしまう新型コロナウイルスですが、油断は禁物であることをお伝えしておきたいと思います。

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