長期積立投資のウソ
2020.5.31

株式会社AWARDの渡邉です。

投資の手法として良く語られる長期積立投資。日本の政府も推奨しており、その結果できたのが『つみたてNISA』や『iDeCo』であるとも言えます。しかし、その手法について語られている内容として間違っていることが多い点がいくつかあります。

長期積立投資は有利は本当か?


長期積立投資は、もてはやされることが多い投資手法となります。良く言われることとしては、

・長期で積立をすることでリスクが減らせる

・一括投資よりも積立投資の方が有利である

・相場が下がってもドルコスト平均法なので問題ない

等々です。しかし、一見正しそうに見えるこれらの文言はどれも間違いが含まれています。

長期積立投資の真実


まずリスクについてです。長期で積立をすることで、価格変動のリスクは、むしろ上がっていきます。積立投資は元本を積み増していく手法です。そのためリスクにさらされる金額はだんだんと大きくなります。また投資は長く続けるほど成績が良い場合と悪い場合のバラツキの幅も大きくなります。長期積立投資の成績というのは投資対象によって非常に大きな差が出るものであり、そういった意味でも『リスクが減らせる』というのは真実と異なるのです。

次に一括投資との比較についてです。世界中の投資商品を見渡すと積立投資より一括投資をした方が有利であった値動きを過去してきたものが多いです。基本的に世界の株式価格は右肩あがりです。右肩上がりの相場においては価格が安くなったときに多くの投資商品が買えるという積立投資の良さはあまり発揮されません。日本の株式は過去30年ほどを見ると大きな下落を経験し、長期低迷したあとに回復してきたという歴史があります。つまり、日本株においては過去長期積立投資が有利な投資方法でした。しかし、日本以外の先進国株や新興国株においては一括投資をした方が基本的に成績は良好でした。積立投資が一括投資よりも有利になるのは限られた環境である、ということです。

最後に相場が下がってもドルコスト平均法で安く買えるので問題ない、という点も気を付けたいところです。長期積立投資の最終的な成績を決めるのは、出口のところでどのくらい投資していた対象の価格が上がっているかです。つまり、ずっと低迷し続けるような対象に積立投資をしても意味がないのです。積立投資をする場合でも、最終的には価格が上昇するという確信が持てる対象を積み立てるようにしましょう。

それでも積立投資が良いのは


このように積立投資には色々と誤解があります。とはいえ、わたしは積立投資はそれでも良い投資方法だと感じています。それは主に3点の理由があり、一つは投資を始める上での心理的なハードルが下がり無理なく元本を積み増していくことができること。次に現在手元に資金がない方でも将来に向けた資産形成をスタートさせることができること。もう一つは相場が高いときにでも投資を始めやすく、暴落時に一括投資をしている場合よりも心理的な負荷が少なくて済むことです。

積立投資は一括投資に比べるとかなり心理的に続けやすい手法であると言えます。そこが積立投資の最も大きなメリットなのではと個人的には考えています。巷で語られていることが全て真実ではありませんが、素晴らしい投資方法であるのは事実ですので、ぜひ多くの方に実践していっていただきたいと思います。

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