2020年のIPO
2020.5.30

株式会社AWARDの渡邉です。

IPO投資というと80~90%の確率で勝てる投資として有名です。しかし、今年に限っては非常に勝ちやすいはずのIPO投資の成績がかなり苦戦しています。

IPOとは?


IPOとは、Initial Public Offeringの略語で、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」のことを指します。具体的には、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場して誰でも株取引ができるようにすることをIPOといいます。

IPOが行われるまでは企業の株式はまだ公開された市場では取引されておらず、経営者の方や未上場の状態の企業に対して投資をした方のみが株式を保有している状態となりますが、IPOが行われることで広く一般の投資家にも株式が行き渡ることになります。

そして、IPO投資とは、新規上場するときに投資家に配られる『株を買う権利』を抽選で手に入れ、上場時に付く最初の株価(初値)で株を売り利益を出す投資となります。かんたんに言えば、「上場する前に株を手に入れて、上場初日に売る」という投資手法になります。

IPO投資の勝率は?


このIPO投資は非常に勝ちやすい投資と言われています。例えば2019年には日本で90社がIPOを行い上場を果たしましたが、初値が上昇したのは77社に上りました。つまり勝率85.6%です。IPOする企業というのは株式市場からの期待を集めることが多いのと、また市場に出回っていない株式が売りに出されることで買い手が集まりやすいのとで、価格が上昇しやすい傾向があります。そのため、初値で売るというIPO投資は高い勝率を誇るのです。

しかし、今年はこのIPO投資に異変が起きています。29社が現在までに上場を果たしましたが、初値が上昇したのは11社となっています。つまり勝率は37.9%となり、IPO投資の勝率としては非常に低いものになっています。

このように2020年のIPO市況が振るわないのは新型コロナウイルスによる経済不安が大きな要因でした。市場環境が悪いときは、いくら新規上場といっても株式に資金は集まりません。買い手に元気がなければIPO株も上がりませんので、このような結果になったと言えるでしょう。

今後の行方は


こうした状況を踏まえ4~5月はIPOの延期を選択する企業が続いていましたが、現在は株価が大分回復してきています。6月には6社ほどが上場予定のようです。今のような相場が続いていけば、また高い勝率を出してくれるようになるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの影響による市場環境の変化はまだ油断ならない状況ですので、状況を見て冷静に投資判断はしていただくのが良いと思いますが、期待はしていきたいですね。証券口座をお持ちの方はIPO投資にチャレンジしてみても良いかもしれません。

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