悲観と楽観
2020.5.22

株式会社AWARDの渡邉です。

長期的な株式の価格は企業の業績に左右されますが、短期的な値動きは何に左右されるでしょうか?それは『感情』です。本日は株式相場の値動きを左右する感情について書かせていただきたいと思います。

悲観と楽観


今回の新型コロナウイルスの拡大に伴う株価の動きは、非常に感情を良く反映した値動きになっています。新型コロナウイルスが広まってきたばかりの頃は株価もほとんど影響を受けていませんでしたが、欧米において感染が急拡大し感染者数・死亡者数が急激に増えていったことが世界を恐怖に陥れ、株価は一時期30%を超えるような下落をしました。

しかし、一度暴落しきった後は、実際に経済的な影響が目に見えてきても株価は回復に向かうことになりました。例えば米国の失業率が記録的な水準になったり、3月末までの企業業績が明らかになってきても、すでにウイルスに対する過剰な恐怖感は薄れていたため、株価は上昇したのです。

また、実際にはまだ開発が終わっていない抗ウイルス剤やワクチンに関して有効性が示されたという話が報道されるたびに、株価は上昇しています。一度底まで落ちたあとはすこしのプラスのニュースでも株価は回復しやすいということかと思います。

現在の状況は


こうした悲観と楽観の感情の推移から株式相場を見ていくと、市場を支配する感情がどういったものなのか何となくわかるようになります。

現在の株式市場はどちらかというと希望の方が強く表れていると言えそうです。なぜならば予想されている企業業績、つまり企業が出すことができる利益の額からするとかなり割高な株価が全体として出ているからです。

今後の流れとしては、新しい薬剤の開発やワクチンの開発がうまくいけば株価は維持・上昇の傾向を維持するでしょうし、逆にそれらが失敗するようでしたら下落していくと考えられます。また、冒頭で長期的な株式の価格は企業の業績に左右されるというお話も書かせていただきました。これから先では4~6月の企業業績の思惑や結果が出始めることになります。現実の数字がダイレクトに株価に影響を与えていくということもあるでしょう。

どの時間軸で市場を見るか


このように株式市場はどの時間軸で見るかによって、影響を与える要素がかなり異なります。短期的な感情と長期的な業績、どちらの面からも市場に向き合えると次の動きを予想しやすくなるのではないでしょうか。

現在の株価が未来に対して楽観的な値がついているとするならば、悪いニュースに対しては過敏に反応する可能性がありますので、そこには注意していただければと思います。

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