ソフトバンクG巨額赤字
2020.5.19

株式会社AWARDの渡邉です。

日本を代表する企業でもあるソフトバンクG。2020年3月期連結決算(国際会計基準)が発表され、1~3月期の最終損益は1兆4381億円の赤字となりました。巨額の赤字を計上したソフトバンクGですが、今後の運営はどのように行われていくのでしょうか。

投資先の企業の価値が下落


現在ソフトバンクGは、様々な企業に投資をする投資会社になっています。子会社に携帯電話のソフトンバンク他、ソフトバンク・ビジョン・ファンドなどを保有しています。

このビジョン・ファンドは10兆円という巨額の資金を運用しており、88社に対する投資を実施しています。今回の新型コロナウイルスの影響で投資先の企業が大きな評価損になったことが、グループ全体としての赤字の大きな要因となっています。

投資先企業に対する影響


ソフトバンクビジョンファンドの投資のうち約4割を占める交通・物流の分野では、各国で行われた外出禁止によって需要が急減しました。米ウーバーテクノロジーなどが具体的な投資先となりますが、3月末時点で43億ドルの含み損となっています。

不動産の分野では米シェアオフィス大手であるウィワークを運営するウィーカンパニーが大きな投資先になりますが、やはりコロナウイルスによる影響は大きく世界の主要都市でのオフィス閉鎖も起こりました。含み損額は53億ドルとなっています。

消費者向けサービスの分野ではインドの格安ホテル大手であるOYOなどが投資先でしたが、当然のことながら稼働率の低下で大きな価値低下が起きています。

ビジョンファンド全体では年間で1.8兆円の投資損失が計上されています。ただし、上場投資先ではビジネスツールの米スラック・テクノロジーズの足元の株価が急落前を1割以上上回るなど、逆にコロナを機に成長を見せている投資先もあるようです。

資産の売却で危機に対応


こうした危機をソフトバンクGはどう乗り切るのでしょうか。まずソフトバンクGとして保有している上場株式であるアリババ株の売却などで4.5兆円分の資金を手元に作るようです。こうして創出した資金を用いて、自社株買いや負債の返済を行うようです。

新規の投資はよほど良い先でない限りは控え、ゼロ配当も選択肢として持ったうえで経営を行っていくといった保守的なコメントも孫正義社長からは出ています。こうした決算発表会の内容を踏まえた上で本日の株価も動くと考えられますが、どのような株価推移をするのか楽しみなところです。投資先の価値の毀損などはあらかじめ予想されていたこともあり、ある程度織り込まれていたのではとも思いますが、個人投資家に人気のある銘柄でもあるので、影響は意外と大きいかもしれません。

ソフトバンクGは社債を発行して個人向けに販売するなども行っており、経営不安が日本全体に与える影響は多大です。今後の投資先の企業の成長などをしっかり見ていきたいと思います。

カテゴリーから記事を探す