コロナで上場会社破綻
2020.5.17

株式会社AWARDの渡邉です。

新型コロナウイルスの影響で、様々な企業が苦しい状況にあるのは皆さんご存知の事と思います。そんな中、新型コロナウイルスの影響がすべてではないですが、上場会社で初めての経営破綻が起こりました。本日はそちらについてのお話をさせていただきたいと思います。

アパレルのレナウン


5月15日に東京地方裁判所に民事再生法を申し立てられ、同日再生手続き開始決定を受けたのは、かつてはアパレルで日本中を席巻していた『レナウン』という企業になります。百貨店での展開などで大きく事業を発展させ、テレビでTHE BLUE HEARTSの音楽を使ったCMなども流していました。

今回の民事再生法の手続きは、レナウン本体が行ったのではなく、レナウンエージェンシーという損害保険、生命保険代理店などを営む子会社が行ったとのことです。レナウンは過去にすでに経営が厳しい状況に追い込まれており、中国系の企業の資本が過半数を占めている状態になっていました。

かつては業界のTOPに


レナウンという企業はかつてはアパレル業界のTOPに君臨したこともありましたが、百貨店を中心とした販売が主であったこともあり、コロナの影響が追い打ちとなったようです。すでに昨期も多額の赤字を出している状況でしたが、柱の百貨店での販売は営業自粛などもあり激減していました。

現在の日本でのアパレル業界TOPと言えば、ユニクロのファーストリテイリング、ECで言えばZOZOでしょうか。また、広く捉えればAmazonや海外のファッションブランドであるZARAなどもライバルになります。これらの企業に顧客層を大いに崩されていたため、構造的にももともと厳しい状況でした。最後のとどめがコロナウイルスによって刺されてしまったという形です。

時価総額80億円ほどの企業だが


現在レナウンの時価総額は約80億円ほど。しかし、今回の民事再生手続きについての報道は金曜の株式市場が閉じてから発表されました。明日月曜に大きく株価が下げるのは間違いないでしょう。

個別の株式への投資は、こうした株価の下落に巻き込まれることがあり、さらに言えば上場廃止などで手持ちの株式の価値がゼロになることもあり得ます。卵を一つのカゴに盛るな、というのは分散投資の例えとして良く言われる言葉ですが、個別株式に投資する際にはくれぐれも複数銘柄に投資先を分散することを心がけましょう。どんなにかつて勢いがあった企業だとしても、経営が立ち行かなくなることはあり得るのです。

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