株式会社AWARDの渡邉です。
昨日は非常に興味深いお話を伺いました。ドルコスト平均法という投資手法についてなのですが、その話について共有させていただきたいと思います。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法です。この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。
例えば月々10000円で下記のような価格推移をする金融商品を購入していった場合にに購入できる数量を見てみましょう。
10000円 1口
↓
5000円 2口
↓
2500円 4口
↓
2000円 5口
このように価格が下がるほど、購入できる数量が増えていくのが分かります。価格が変化する金融商品を購入する場合に、リスクを一度に大きく負わずにすこしずつリスクを増やしていくという意味で、投資に対する心理的な負荷を下げる効果も望めます。
さて、こんなドルコスト平均法についてある方が主婦の方向けに説明するためのセミナーを企画していたそうです。そして、その準備をしているときに、知り合いのイギリス人の方に何の準備しているの?ということを聞かれてドルコスト平均法だと答えたら、
『ああ、小学生のときに習うやつだろ?』
と言われたとのことです。皆さんは小学生のときにドルコスト平均法を知っていましたか?ちょっと驚きですよね。
イギリスでは金融教育が進んでいることが知られています。ドルコスト平均法というのは単純な算数で説明がついてしまう話なので、実際小学生でも理解できますよね。資産運用というのは、小学生でも理解できる意外とシンプルなものかもしれませんね。
こうした話を伺うと、日本では金融リテラシーをもっと高めることが必要だと強く感じます。日本は世界でも有数の個人金融資産を誇る国です。しかし、その大量に保有している金融資産は効率的な運用がなされておらず、ほとんどが預貯金や保険や年金として眠ってしまっています。
日本人が資産運用をしっかりと使いこなせるようになると、世界でも大きな力を発揮できる国になるのではないかと思います。まずは個人レベルでも金融リテラシーを高めることを意識してみていただければと思います。
こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。