破綻寸前での大逆転
2020.5.7

株式会社AWARDの渡邉です。

もし日本が破綻しそうになると、どのようなことが起きるでしょうか。1000兆円程度の借金を政府が抱えているこの国ですから、絶対に破綻しないとは言い切れないかもしれません。

日本が破綻しそうになると何が起こる?


日本の破綻危機にまず起こりそうなのは、日本円という通貨の価値の暴落です。現在の日本円の価値は1ドル=106円程度ですが、日本の破綻が心配されるようになれば1ドル=300円といった急激な円安が進む可能性があります。そうなると私たちが持っている日本円の銀行預金の価値は大幅に減ってしまうことにもなります。

また日本の破綻というのは、正確には日本政府の破綻ということになるかと思います。そういう状況になれば、日本政府が発行している日本国債の価値が暴落することでしょう。100円の額面の日本国債が暴落して30円で取引されるようなこともあるかもしれません。すると、1000兆円の額面の日本国債は300兆円程度で取引されることも考えられます。

なぜか政府は無借金に?


さて、このような劇的な事態になると、面白いことが起きます。それは米ドル建て資産の暴騰です。正確言えば日本円の価値が暴落しているので、米ドル建て資産の価値が大きく見えるだけなのですが、一時的に米ドル建て資産の日本円に換算した額面がとても大きくなります。

現在、日本政府は1兆ドルほどの米ドル建ての資産を持っています。こちらは主に米国債です。仮に1ドル=300円まで円安が進むほど日本政府の信用が危ぶまれたとしたら、こちらの資産を市場で売却することも正当化されることでしょう。すると、1兆ドルの米ドル建ての資産を売却して、300兆円を得ることができるということになります。

このときに、1000兆円の日本国債が300兆円という暴落した価格で市場で取引されていたとしたら、政府は米ドル建ての資産を売却して得た300兆円で額面にして1000兆円分の日本国債を買い戻すことができます。

さて、皆さんお気づきでしょうか。この時点で日本政府は1000兆円発行していた国債、つまり政府の借金をすべて買い戻すことに成功し、無借金状態になりました。つまり、仮に日本政府が破綻しそうだ、となって国債や日本円が暴落したとすると、それを機に政府は財政を立て直すことができてしまうということです。

日本政府は強い


現在日本の国債の大半は日本円建てで発行されています。こうした状況ですと、仮に日本円の価値や国債の価格が暴落したとしても、それを機に財政を再建することができてしまうのです。借金が多いことは世界中に知られている日本政府ですが、日本円の価値がなかなか暴落しなかったり、日本国債の価格も高止まりしているのは、こうしたことが理由なのですね。

単純な借金の額だけでは測れない政府の力は存在します。日本は経済的にも豊かな期間が長かったですから、世界でも力を持つ国であると言えるかと思います。世界の経済が危うくなるとしたら、日本以外の国が発端となる可能性の方が高いかもしれませんね。

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