日経平均先物急騰へ
2020.4.30

株式会社AWARDの渡邉です。

日経平均先物というと日本の株価指数である日経平均株価に連動している先物です。そんな日経平均先物ですが、日本以外の国でも売買が行われているのをご存知でしょうか。そんな海外で取引されている日経平均先物が、昨日大きく上昇したので、そのことについてご紹介させていただきます。

シカゴとシンガポール


日経平均先物は大阪証券取引所(大証)に上場されているほか、米国のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、シンガポール証券取引所(SGX)にも上場されています。大証に上場されているものを一般に日経平均先物といい、CMEに上場されているものをCME日経平均先物、SGXに上場されているものをSGX日経平均先物と呼んでいます。

取引時間にも違いがあり、それぞれ日本時間で以下の通りとなっています。

CME 8:00-7:00(サマータイムは1時間前倒し)

SGX 8:30-15:30、15:55-5:45

大証 8:45-15:15、16:30-5:30

昨日の急騰の理由は?


これらのCMEやSGXの日経平均先物は日本の祝日なども取引が行われています。昨日は日本では祝日のため市場が閉まっていましたが、CMEやSGXの日経平均先物は動いていました。それらの日経平均先物の値を見ると、4月30日の7:00時点で20,450円前後となっています。4月28日の日本での日経平均株価の終値は19,771.19円だったため、比較すると700円近くの上昇となっています。

このような急激な上昇を見せた理由として、主に2つあるのではないか、と思います。

・ギリアドの新型コロナ治療薬の臨床試験で肯定的な結果が出たことが公表されたこと

・緊急事態宣言の延長が濃厚になってきたこと

一つ目の理由はわかりやすいですよね。新型コロナの治療薬が確立するということになれば、状況は好転することが濃厚となります。二つ目の理由はわかりにくいですよね。

緊急事態宣言が延長されることになれば、国がさらなる経済対策を行う可能性が高まります。市場にお金が流れ込むことが予想されるから、株価が上昇することに期待して日経平均先物が買われたのではないでしょうか。

実態経済はにとっては厳しいが


緊急事態宣言の延長は実体経済の上では非常に厳しい状況と言えますが、その厳しい事態を乗り越えるための対策は将来からお金を借りてきて現在の企業や人々に対して流し込むというものになります。今ある市場にお金が流れ込むことになりますから、株価が上昇するという一般的な感覚からは不思議な事態が起こるようです。

本日は日本の市場も開きますから、株価は全体的に大きく上げるのではないかと考えられます。しかし、こうした経済対策は無限に続けることはできませんから、業績をしっかりと回復させていかなければ結局のところ株価は後々下げるということにもなり得るでしょう。各々の企業がこうした状況をどう乗り越えていくかにも注目です。

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