セル・イン・メイ
2020.4.25

株式会社AWARDです。

投資の世界における有名なアノマリー(経験的に観測できるマーケットの規則性のこと)にセル・イン・メイがあります。5月も近づいてきたことですし、本日はこちらのアノマリーについて取りあげてみましょう。

セル・イン・メイとは?


セル・イン・メイは元々の文章ですと、

「Sell in May, and go away. Don’t come back until St Leger day.」

だそうです。意味としては「5月に売ってそのまま居なくなりなさい。セント・レジャー・デイ(9月第2土曜日)まで戻って来ないように」となります。つまり、5月に株式を全部売り払って、その後は9月の第2土曜日まで市場には戻ってこないように、ということを指す言葉ということですね。

実際のところ、5月の中旬くらいから株価が低迷することは多く、9月頃までそれが続くということはしばし観察されるようです。では、実際のとこ数値で検証するとどのような結果になるのでしょうか。

セル・イン・メイの検証


ちなみにこちらのセル・イン・メイについて1988~2017年までの30年間のデータを使って検証している方がネットにいらっしゃいました。その検証結果を見ると、

1、30年間で見ると5月は日経平均もNYダウも上昇している方が多い。

2、日経平均は夏場(5月~10月)はパフォーマンスが悪いが、NYダウは、上昇している方が多い。

3、日経平均、NYダウとも前年10月に買って、次の年の5月売ると利益が出る。

といった結果になったようです。

日経平均は過去30年間あまり成長してこなかったのは良く知られています。その中でも3にあるように前年10月に買って、次の年の5月に売ると利益が出る、というのはなかなか面白い発見なのではと思います。株価は期待で上がり、現実を見て下がる、という傾向があるため、3月末の期末決算の結果を5月に発表する企業が日本には多いのも原因かもしれませんね。

短期売買をするのであれば


セル・イン・メイは短期での売買をする方であれば、ある程度気にしても良いアノマリーと言えるかもしれません。しかし、基本的には株式は上昇していくものと捉えた場合、売却してしまって現金で持っている期間は株価の上昇の恩恵を受けることはできないため、長い目で見ている方はあわてて売却する必要はないかな、というのが個人的な気持ちです。

アノマリーは色々と最もらしい理由がつけられて本当にあるというように語られますが、人の感覚は意外と当てになりません。上記に書いてある通り、30年間の実績で見ると日経平均もNYダウも5月は上昇している場合が多かったわけですから。そこに頼りすぎて投資をするのは避けるようにしましょう。

カテゴリーから記事を探す