緊急事態宣言と株価
2020.4.7

株式会社AWARDです。

どうやら日本で本日緊急事態宣言が発令されるようです。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県が対象で、期間は5月6日までとする方針がメディアなどを通して伝えられています。経済の動きを大幅に制限をする緊急事態宣言ですが、こちらの発令で株価はどう動くのでしょうか。

昨日の株価は大幅上昇


緊急事態宣言が本日出るだろう、という話は昨日ほぼ決定したこととして報道されました。今までと同様に外出の自粛を求めたりといったことは変わりませんが、イベントや集会などに対して都道府県知事から要請や指示が出せたり、要請に従わなかった企業名の公表を行ったりができます。経済活動に関しては一定の制限がされる形になりますので、経済に対しては本来はマイナスであると考えられます。

しかし、一連の報道を受けて昨日は大幅に株価が上昇しました。日経平均株価で見てみると、+756.11円の18,576円30銭になっています。そして、欧米の株価も夜間の間に上がったため本日も株価は上昇基調であることが考えられます。なぜ、経済的にはマイナスと思われる緊急事態宣言が発動されるという中で、株価は上昇したのでしょうか。

市場は不確実性を嫌う


この理由は市場はなにを嫌がるのか、というところで説明がつきます。市場が最も嫌がるのは先が見えない『不確実性』です。今回緊急事態宣言が出されることで、日本が行う新型コロナウイルスへの対策の方向性が概ね明らかになることになります。経済政策も様々なものが予定されていますし、緊急事態宣言が出されることが決まったことで、事態の悪化の上限が見えたと投資家は考えたのではないかと思われます。

また海外の感染状況の改善の兆しも市場心理を後押ししています。新型コロナウイルスが大流行している米国のニューヨーク州では、5日に1日あたりの新たな感染者数と死者数が初めて減少しました。こうした感染拡大のピークを過ぎたのでは、という報道を市場が好感しているというのも株価上昇の大きいポイントでしょう。

ただし、気をつけないといけないのは、株価というのは状況を先取りして動く、ということです。日本の場合はこれから感染のピークが来る可能性が高いですし、自分たち自身の健康を守るために細心の注意をするべき状況が続いていると理解して行動するのが良いでしょう。

2番底は来るのか?


今回のような株式市場の下落相場においては、2番底という底値が現れることが良くあると言われています。しかし、今のところ2番底の気配は遠のいているようです。とは言え、投資家が嫌うのは不確実性。また予想されていなかったような事態が世界中で起こってきた場合にはさらなる株価の下落と2番底の形成、もしくは長期の株価の低迷といったストーリーも考えられます。

刻一刻と変化する世界情勢ですが、全体像を捉えながら投資を行えると良いかと思います。現在は健康上の問題として新型コロナウイルスは捉えられていますが、今後は政治的な問題として捉えられていくこともあり得ます。そのあたりもぜひ意識してみてください。

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