GPIF運用比率変更
2020.3.25

株式会社AWARDです。

東京オリンピックの1年(以内)の延期が決定されましたね。こちら大きなニュースですが、大々的に各種メディアで報道されるかと思いますので、本日はあえてGPIFの運用比率の変更についてご紹介したいと思います。

GPIFのポートフォリオ


GPIFとは公的年金の資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人です。わたしたちの支払っている年金保険料のうちすぐに年金として支払われない部分が将来のために運用されています。その規模はなんと160兆円。GPIF自体が世界最大レベルの投資家と言うこともできるでしょう。

そんなGPIFが5年半ぶりに運用している資産構成割合を変更するとのことです。GPIFのポートフォリオは、株式や債券がバランス良く含まれており、これから資産運用をしたいという方にとってお手本になるものです。年金の原資という極端な目減りは避けたい資産をどう運用しているのか気になるところですよね。

変更前と変更後のポートフォリオ


まず変更前のポートフォリオは、

国内債:35%

国内株:25%

外国債:15%

外国株:25%

という比率が目安となっていました。株式と債券の比率は50:50で、円貨と外貨の比率は60:40ですね。株式が今回の新型コロナウイルスの影響で大分目減りしていますが、そうしたときは債券が組み込まれているのである程度は目減りを抑える効果があります。

大まかな話ですが、毎年得られるリターンの平均は3%/年程度、1年間の最大のマイナスは20%程度で考えておけば良いようなポートフォリオと言えるでしょうか。30年程運用するとすると、元本割れの可能性は5%以下に抑えられるだろう、という感じです。

変更後のポートフォリオは、

国内債:25%

国内株;25%

外国債:25%

外国株:25%

となりました。株式と債券の比率は50:50で、円貨と外貨の比率は50:50ですね。世の中にあるバランスファンド、と言われるものにとても近い内容となっています。4資産分散型のバランスファンドと言われるものは、大抵がこちらの構成比になっているのではないでしょうか。

変更前と比べると、すこしだけ期待リターンが上がり、リスクも上がる、といったところでしょうか。将来予想される結果はさほど変わらないかと思われます。

今構成比をかえる意味は?


さて、この構成比の変更は長期的に見れば別に良いのですが、個人的には今のタイミングで外国債を増やす、というのは結構違和感があります。なぜかと言えば、新型コロナウイルスの経済対策のために米国が大胆な利下げを発表して間もないタイミングだからです。外債というのは諸外国の金利によって得られるリターンが変動します。おそらく今のタイミングで外国債への投資をしてもあまり旨味がないのではと感じてしまうのです。

もしかしたら、構成比の変更自体は今年の頭や去年の末には決まっていて、このタイミングで発表せざるを得なかったのかもしれませんね。いずれにせよGPIFの資産は今回の株式の下落で大きなマイナスとなったことが予想されます。長期目線で見ればその結果に一喜一憂する必要はないと思いますが、非難・批判の声も多数受けることでしょう。日本の将来のための運用ですから、運用チームには頑張ってもらいたいものです。

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