米国経済対策2兆ドル超に?
2020.3.22

株式会社AWARDです。

先日こちらのコラムで報じたときには、米国の新型コロナウイルスに対する経済対策が1兆ドルほどになる、ということをお伝えしていましたが、本日の新聞ではその2倍となる2兆ドルの経済対策を打ち出すことを決定したことが報じられていました。過去に例のない規模の経済対策が施されようとしています。

トランプ米政権のスピード感


先日の1兆ドルの経済対策でもかなり驚きの額だったのですが、あっという間にその規模が2倍に膨らんでいたのには驚きました。トランプ大統領にとっては今年が大統領選の年でもあります。米国の政治は共和党と民主党の2大政党制で成り立っていますが、トランプ大統領が所属するのは共和党です。

経済対策がなければ経済は低迷し、経済が低迷した場合には政権交代が起こる可能性が上がります。この迅速な対応と巨額の経済対策の規模には、共和党としても新型コロナウイルスをきっかけに政権を明け渡すわけにはいかない、というような意思が感じられます。

リーマンショック時の3倍規模


なお、株価が半値にまで下がったリーマンショック時に行われた経済対策は7000億ドル程度だったそうなので、今回実施すると発表された2兆ドルの経済対策というのはリーマンショック時の3倍の規模ということになります。

・中小企業の給与支払いの肩代わり

・大人で最大1200ドル、子供は500ドルの現金給付

といったものが目玉のようです。雇用を維持するため、経済を低迷させないために最大限の対策を打つという形になりそうです。4月の雇用統計は過去最悪となって就業者が200万人減るのではと予想する方もおり、米政権の持つ危機感が伝わってきます。

米経済はどうなるか


なお、経済対策の正式な成立には、米連邦議会での採択が必要です。現在の米国では与党・共和党が上院では過半数を占めていますが、下院は民主党が多数派となりねじれ状態になっています。民主党の出方次第では経済対策の正式な成立や実施が遅れて、さらに混乱を招く可能性があるのには注意が必要です。

米ゴールドマン・サックスによると、最新の米経済見通しは4~6月期の成長率が前期比年率換算でマイナス24%と前例のない落ち込みとなっています。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止められれば、7~9月期は一転して12%増という大幅なV字回復も可能だとしています。2兆ドルという巨額の経済対策が行われることになれば、新型コロナウイルスの影響を小さく抑えられた暁には、バブルのような状態にもなるかもしれません。過去に類を見ない世界情勢となっていますので、引き続き状況には注視していきたいと思います。

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