ソフトバンクG株、なぜ下げる?
2020.3.21

株式会社AWARDです。

ソフトバンクGの株式が市場で急落しました。19日には1日のうちで20%の下落というストップ安レベルの値動きをしたのですが、これは一体なにが原因なのでしょうか。

ソフトバンクGの事業は?


ソフトバンクGと言っても人によってそのイメージは様々かと思います。白い犬が出てくるCMの会社、携帯電話の会社と考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、そのイメージは昔のもので、実は日本国内の携帯電話等の事業は今は子会社であるソフトバンクが運営しています。ソフトバンクGは様々な会社の株式を持っている持株会社という形で、投資会社に姿を変えているのです。

現在では海外の未上場企業への投資が大きな事業になってきています。10兆円ファンドの報道がニュースを賑わわせたのが記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ソフトバンクGが持つ事業と相乗効果がありそうな有望なIT企業に対して投資を推し進めています。

20兆円の有利子負債


しかし、ソフトバンクGの過去の急成長を支えてきたのは、多額の借入金でした。現在ソフトバンクGが抱える有利子負債、つまり利子をつけて返さなければならない負債は20兆円にも上ると言われています。この巨額の負債をソフトバンクGはどのように返していくことを考えているのでしょうか。

ソフトバンクGが持つ資産の多くは、グループ会社や投資している他社の株式となっています。最も多くを占めるのが中国のアリババで、次が子会社である通信会社のソフトバンクです。ソフトバンクGが抱える資産は、これらの株式の価格が下がると大きく目減りします。最終的に負債を返すには利益を出して返済をしていくか、これらの株式の売却を行いそれを負債に充てるしかありません。

現在のように世界中の株式価格が下がるような状況ですと、ソフトバンクGが持っている資産の価値は目減りしてしまっているため、それに不安を覚えた投資家が売りに回った、ということになるでしょう。ソフトバンクGの株主は個人の割合も多いのですが、今回の下げ相場で耐えられず売却している方は多いのではないでしょうか。

ピンチはチャンス?


さて、こうした株価が急落したソフトバンクGですが、今後の経営に問題はないのでしょうか。大きな課題になりそうなのが、昨日のコラムの話題に上げたキャッシュのところです。格付け会社のS&Pグローバル・レーティングは17日にソフトバンクGの長期発行体格付けの見解を「安定的」から「ネガティブ」に変更しています。格付け自体は投機的水準の最上位である「BBプラス」を据え置いています。こうした格付け評価が低下すれば、借入れや債券発行による資金調達がやりにくくなるため、会社の経営の難易度は上がっていくことになります。

ただし、ソフトバンクGは上手く保有している株式を売却していけば負債を返済するのに十分な資産を持っている状況ではあります。市場が逆回転する中、巨額の有利子負債とどのように付き合っていくのか、孫正義氏の手腕が注目されるところです。その先の未来が見通せるのであれば、株価が下がっているから今が買い時、と判断することもできるのではと思います。

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