株式会社AWARDです。
皆さんはご自身の資産としてどのような金融商品を保有してらっしゃるでしょうか。個々人で資産の持ち方は異なると思いますが、資産の持ち方についての調査を日本証券業協会が3年毎ごとに行っています。本日はそちらの調査から日本人の資産の持ち方についてご紹介してみたいと思います。
どんな調査か?
こちらの調査は2018年に行われた7,000人を対象とした調査になります。1962年に初回調査が行われ、1964年以降は3年間隔で実施されています。
調査対象は20歳以上の男女個人となっています。概要のところだけお伝えしますが、気になる方のためにレポートのリンクを貼っておきます。
金融資産の保有率
それでは、この調査の一番のポイントである保有金融商品のところを見ていきましょう。預貯金、株式、投資信託、公社債、信託、有価証券関連以外のデリバティブ商品、有価証券関連デリバティブ商品、その他、いずれも持っていない、から複数選択可で選択してもらっています。
《全体、n=7,000》
預貯金:92.8%
株式:12.6%
投資信託:9.2%
公社債:2.7%
信託:1.7%
有価証券関連以外のデリバティブ商品:0.3%
有価証券関連デリバティブ商品:0.2%
その他:0.7%
いずれも持っていない:6.7%
貯貯金はほとんどの方が持っているのは当然として、株式や投資信託をお持ちの方はやはり少ないですね。調査が行われたときにはNISAなども始まっているのですが、そうした制度も十分に活用されていないのが見て取れます。
一方で年収1,000万円以上の方に限ってみるとどのような傾向が見られるでしょうか。下記が年収1,000万円以上の方に限った結果です。
《年収1,000万円以上、n=106》
預貯金:93.4%
株式:48.1%
投資信託:19.8%
公社債:1.9%
信託:3.8%
有価証券関連以外のデリバティブ商品:0.9%
有価証券関連デリバティブ商品:0.0%
その他:2.8%
いずれも持っていない:3.8%
となりました。株式と投資信託の保有割合が圧倒的に変わることがわかります。こうしてみると、余裕のある方のみが株式や投資信託に興味を持ち保有しているという日本の現状が見て取れるのではないでしょうか。
お金を殖やすのにも投資は活用を
こうしたデータから見ると、日本では株式や投資信託が利用されているのは、お金を守る、余裕資金を置いておくというような面が強く、お金を殖やすというところで十分に活用されていないのではと思います。
年収に関わらず、リスクを取れる資金は株式や投資信託への投資を行った方が殖えやすくなります。
『余裕ができたら投資をしよう』
という発想から、
『余裕を作るために投資をしよう』
という発想を持つ方がもっと多くなった方が、将来豊かになる方は増えるのではと感じます。