株式会社AWARDです。
レバノンがデフォルトしました。とは言っても、多くの方にとってはレバノンってどこだっけ?デフォルトってなんのこと?という感じなのではないかと思います。本日はこちらのレバノンのデフォルトがどういう意味を持つのかについてご紹介させていただきたいと思います。
レバノンとは?デフォルトとは?
レバノンは、西アジア・中東に位置する国になります。シリアとイスラエルと地中海に面しています。カルロス・ゴーン氏の祖国(彼の両親がレバノン人)であり、日本から脱出して入国した地というとニュースで見たことを思い出す方もいらっしゃることでしょう。
そんなレバノンがデフォルトした、というニュースが今朝方流れましたが、デフォルトとはいったいなんのことなのでしょうか。こちらの内容としては、レバノンという国が発行している外貨建て国債の償還を延期するというものです。熟語で表すと『債務不履行』となります。
つまり政府が借りていたお金を返すことができなくなってしまった、ということですね。経済の低迷や規律の伴わない財政支出によりレバノンの経済は破綻寸前ようです。
過去にデフォルトした国
なお、こうした国の破綻というのは世界中を見渡すとしばしば見ることができます。例えば、
2001年 アルゼンチン
2006年 ベリーズ
2004年 ドミニカ共和国
2008年 エクアドル
2010年 コートジボワール
2012年 ギリシャ
2015年 ウクライナ
などは過去に国債のデフォルトに陥っています。横に書いてある年はデフォルトに陥った年ですが、この中のいくつかの国は複数回に渡りデフォルトに陥っているため、ここに書いてある年以外にもデフォルトしたとされる年がある場合もあります。こうして見ると、サッカーが強い国がなんだか多い気がしますね。
デフォルトになるとどうなる?
国債は基本的には破綻しないという前提で発行されています。そのため、様々な投資信託の中に組み込まれていたり、各国の政府が保有していたりしますので一国のデフォルトが世界中の経済に影響を及ぼすことがあります。アルゼンチンやギリシャの破綻の際には世界中の経済がかなり揺れました。2012年頃のギリシャショックは、まだ記憶に新しい方もいらっしゃるでしょう。
今回のレバノンの国債に関しては規模は小さいですが、新興国の債券の投資信託などには含まれている場合もあります。そうした投資信託にとっては価値の毀損など影響があるでしょう。また、財政破綻したレバノンがカルロス・ゴーン氏の身柄をちゃんと守るのだろうか?というところも日本人としては気になるところです。
ちなみにレバノンは政府債務が国内総生産(GDP)の170%になり破綻しました。こちらの数字は大きいほど財政が健全でないことを表しますが、日本は200%を超えています。このことから日本も財政破綻するのでは、という説があるのです。この説に関しては現在は心配し過ぎることはないというのがわたしの見解ですが、気になる方は面白いのでぜひ調べてみてくださいね。