円高と株安
2020.3.7

株式会社AWARDです。

新型コロナウイルスによって世界中の株安が起きていますが、日本株はそれ以上の影響を受けることになりそうです。その理由について本日は簡単にご紹介させていただきたいと思います。

通貨の価値は変わっていく


日本株が大きな影響を受ける要素として、為替レートがあります。円高円安という言葉は皆さん聞いたことがあると思いますが、世界中の通貨の価値は刻一刻と変化しています。それは世界中で通貨の取引が行われ、その為替レートが常に変化し続けているからです。

新型コロナウイルスの影響を株式市場が織り込む中で、為替レートはかなり大きく変化してきました。ドル円だけで見ても、

2019年12月2日
1ドル=109.52円

2020年1月1日
1ドル=108.61円

2020年2月1日
1ドル=108.40円

2020年3月1日
1ドル=107.38円

と円高が進んでいます。そして、3月6日の終値は、

1ドル=105.30円

まできています。

円高は日本株の敵?


さて、このように為替レートが変化すると、日本株は大きく影響を受けることになります。そもそも日本株の価格というのは、日本市場においては円建てで表されているので円高が進むと安くなりやすいと言われています。その他にも、円高が進むと次のような現象が各企業に起きてきます。

・海外で商品が売れなくなる
・海外売上を円に換算すると売上が小さくなる

1つについては、そもそもドル安円高が進むと日本円ベースで値段がつけられている商品は、海外では割高に見えるようになり商品が売れなくなるということです。1台100万円の車を海外で売る場合、1ドル=125円だったら8,000ドルの車ですが、1ドル=80円だったら12,500ドルの車になってしまうため、海外の方から見れば円貨換算で同じ値段付けがされているとしても割高に見えてしまうわけです。

そして、頑張って売上を作ったとしても日本の企業は円貨で決算をするわけですので、同じ外貨の売上げでも円高になると小さい売上として計上されてしまいます。100万ドルの売上が海外で出たとしても、1ドル=125円のときには1億2,500万円の売上ですが、1ドル=80円のときには8,000万円の売上としてしか計上できないわけです。

このように円高が進むと日本の企業の業績は数字上悪化するため、株価は下がりやすくなるのです。

日本株安は続くかも?


今回の新型コロナウイルスの影響による円高は、かなり進んできてしまいました。昨日は一時的に1ドル=104円台にもタッチしましたが、これは2019年の8月以来の数字です。米国で利下げを行ったことにより米ドルの価値が下がり、円高が進んでいることになります。この日本企業にとってはあまり嬉しくない状況でしょう。

この為替の水準が続くようですと、日本株の低迷はやや長く続くかもしれません。長期投資を考えている方はあまり一喜一憂しない方が良いですが、一応そのような見通しはある程度立てておくと良いかもしれませんね。

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