株式会社AWARDです。
米国の若い世代で流行っている考え方に『FIRE』というものがあります。米国内における多様な価値観のうちの一つになりますが、本日はこの言葉について詳しく取り上げたいと思います。
FIREとは、いくつかの英単語の頭文字を取った言葉になっており、
F…Financial
I…Independence
R…Retire
E…Early
「早期リタイアをし、経済的に自立すること」を意味する言葉になっています。もともとFIREというコンセプトは、カナダのブロガーが発祥となり生まれたものになります。そのブロガーは、エンジニアとして30歳まで働きながら、倹約生活や家計管理、投資、節税方法などの独自見解をブログで発信していき、徐々に貯蓄を増やしながら早期リタイアの土台を固めていったとのことです。
今では日本でもFIREを実現するために、様々な情報を発信しているブロガーが存在しています。
FIREの実現のために必要なことは、一体なんなのでしょうか。最も重要な考え方としては、
投資で得られる収入>支出
を達成する、というところにあるでしょう。早期リタイアのためには、
・リタイアしても生活が送れるだけの収入を作る
という視点と、
・投資で得られる収入よりも少ない支出で生活する
という2つの視点が必要になってきます。収入の拡大を志向するのは肥満型FIREと呼ばれ、倹約を志向するのが痩せ型FIREと呼ばれます。なお、実現への時間が短くて済むのは痩せ型FIREになるので、先に痩せ型FIREを実現して、肥満型FIREを目指していくのも手かと思います。
いずれにせよ、早期リタイアを実現するためには、まずは資産の最大化を目指さなければいけません。支出をコントロールできていなければ、なかなかFIREの実現には至らないでしょう。
ではFIREを実現するための投資先はどこが人気なのでしょうか。ブロガーなどを見ると、米国を中心とした株式・ETFなどの人気が高いようです。誰でも一定の投資リターンを得ることができますし、再現性が高いということなのでしょう。
FIREを目指す人の間では、「4%ルール」というルールが認知されていますが、これは投資の利回りとして4%程度を目指すという意味と、投資元本の4%以内の生活費で毎年生活する、という2つの意味が込められています。実際に米国の高配当株式を買っておくと、4%程度の配当は十分に得られる可能性があります。
まだ日本ではそれほど浸透していない考え方ですが、投資先進国である米国ならではの考え方ですよね。皆様も取り入れられる部分はぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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