米中交渉前進へ
2019.12.14

株式会社AWARDです。

昨年から尾を引いていた世界経済の懸念点の一つと言えば、米中の貿易戦争でした。世界の2大経済大国の争いということで、その影響は日本を含む世界各国に出ていましたが、今回貿易交渉に大きな進展がありました。

第1段階の合意


米中両国が関税をかけ合う貿易戦争を始めたのは、2018年7月のことでした。これまでにも交渉の進展が噂されて株価が上向くといったことは何度かありましたが、今回の合意内容は過去に米国が中国に対して発動した関税の緩和なども含まれていました。米国が中国に対して関税を緩和するのは、今回の貿易戦争が始まってから初めてのことです。

12月15日には米国から中国に対してさらなる関税をかけ、中国もそれに応じて報復措置を取るとの報道がされていましたが、今回の報道によるとそれらも行われないことになります。

課題は残る


第1段階の合意として挙げられたのは、中国による米国産の農畜産物の輸入拡大、知的財産権保護、技術移転、金融サービス、為替、紛争解決など9項目です。この中には米国が中国に強く求めていた産業補助金の件などはふくまれていません。

また、中国側から見ても求めていた関税の撤廃は実現していないことから、交渉は今後も続けられていくことになります。米国が中国に求める産業補助金のことなどは、中国政府の政策に対する介入でもあるため、そう簡単に応じることはないでしょう。来年以降に持ち越してこの問題は世界の懸念事項であり続けそうです。

株価は反応済み


米中の貿易交渉の進展については、すでにトランプ氏がツイッターにてにおわせていたこともあり、正式発表が市場に与える影響はそれほど多くありませんでした。12月12日には「中国との大きな合意が非常に近づいている」といったことをツイッターでつぶやいており、そうしたことが株価に織り込まれていたということになります。

とは言え、米国の株式は史上最高値圏で踏みとどまっています。来年はトランプ氏にとって再度の大統領選の年であることを考えると、中国との交渉は4年間の成果としてアピールしたいポイントであると考えられます。意外とここからの交渉はスムーズに進んでいくかもしれませんね。引き続きトランプ氏の動向と、米中の貿易交渉についてはしっかりチェックしていきましょう。

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