株式会社AWARDです。
金利というのは、普段生活していると銀行の預金や住宅ローンくらいでしか見ることがないかもしれません。しかし、この金利とうまく付き合うことで、経済的に有利な生活を送ることが可能です。
まず住宅ローンなどでお金を借りるときのことを想像してみましょう。住宅の購入にあたっては、全国的には3,000~4,000万円ほどのローンを借入れするのが平均のようですが、このくらいのローンを借りたときの金利の影響について考えてみましょう。
単純に3,000万円のローンを借りたとき、金利1%だったとしたら、1年間に支払う金利は、
3,000万円×1%=30万円
となります。金利2%であれば支払う金利は60万円となり、かなり大きな負担になってきます。見た目上はたった1%の差ですが、そこで年間に30万円もの経済的な差が生まれてしまうことになります。
返済が進むと支払う金利も減っていきますが、35年間の元利均等払い(毎月の支払いが同じ額になる支払方法)ですと、総返済額は、
1%の場合:約3,557万円
2%の場合:約4,174万円
と600万円以上の差が生まれます。たった1%の差で、まったく同じ住宅を購入するのでも支払う金額が600万円以上も変わってくるのです。
資産運用で考えると、銀行の金利0.001%と株式などに投資して得られる平均的なリターン5%程度の間には、1年間に約5%の差しかありません。こちらの数字に注目すると小さい差のように思えますが、これが長く続くとどのような影響を及ぼすのでしょうか。
例えば100万円を0.001%と5%で30年間運用した場合で考えると、
0.001%:約100万円
5%:約432万円
と結果には300万円以上の差が生まれます。目先の数%の差の方にわたしたちの目は向かいがちですが、それを長く続けることがどれほど大きな差となるかについて、理解しておいた方が良いのではないでしょうか。
100万円の場合でこの差ですから、元金が1,000万円の場合には3,000万円以上将来的に使えるお金の額が変わってくることになります。
金利というのは、自分が支払うのは最小に、自分が貰えるのは最大にすることで経済的に有利に立ち回ることができます。一見小さく見える金利の差が、実は将来的に大きな差になって表れることを理解した上で金利とはお付き合いしていただけばと思います。
目先の小さな数字の差に惑わされずに、自身にとって有利で合理的な選択を意識してみてはいかがでしょうか。
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