株式会社AWARDです。
わたしたちは合理的に行動していると思いきや、かなり感情に行動が左右されています。『行動バイアス』を知っておくと、そんなとき自身を冷静に捉えることができるかもしれません。
行動バイアスの意味
『バイアス』というのは「偏り」という意味になります。心理学的には、「偏見」「先入観」「思い込み」などと定義されます。つまり、行動バイアスというのは行動が「偏見」「先入観」「思い込み」により影響を受けることだと言えます。
行動バイアスにも様々な種類がありますが、本日は、
・損失回避バイアス
・現状維持バイアス
の2つについてご紹介したいと思います。
損失回避バイアス
損失回避バイアスとは、利益と損失が同額であった場合、利益から得る快感より損失による苦痛の方を大きく感じてしまうことになります。例えば100万円を株式に投資したとして、+20万円になった場合と-20万円になった場合を想像してみてください。この場合、+20万円になった喜びよりも、-20万円になった苦痛の方が大きく感じるそうです。
株式投資は長く続けていれば大抵の場合で利益が出ることが歴史によって証明されています。しかし、多くの方が取り組むことに躊躇するのは、損失がでる可能性があることを過大に恐れているからであるとも言えそうです。
現状維持バイアス
現状維持バイアスというのは、今現在の状況がましな状況なのではと思い込むことになります。物事が一応上手く回っているという状態において、人は新しい方法を試そうとする力が弱くなります。現状を変えるには強力な動機が必要なのです。
例えば株式投資をしていて、現在含み損を抱えた塩漬け状態の株式があるとします。今現在探せばもっと良い投資先が色々あるかもしれないわけですが、塩漬け状態でも生活などに困っていなければそのままにしてしまう、ということが起こりやすいわけです。過去に自分がやってきた行動を正当化するために起こるバイアスであるとも考えられるでしょう。
行動バイアスを知る
行動バイアスがあることを知っていると、今現在自分がやろうとしていることを冷静に捉えることができるかもしれません。「偏見」「先入観」「思い込み」は最善の行動を取る上では邪魔になります。
今からやろうとしていることが、行動バイアスの影響を受けていないか考える習慣がつくと日々の行動が良い方向にいくのではないでしょうか。