高金利通貨は買い?
2019.10.17

株式会社AWARDです。

世界を見渡すと、日本では考えられないような高い金利のつく通貨があります。例えばトルコで使われているトルコリラなどは、中央銀行が定める政策金利を16.5%に設定しています。こうした高い金利のつく通貨は買うのに値するのでしょうか?

高金利通貨は訳アリ通貨


トルコリラのような極端な高金利通貨は、訳アリ通貨であると思った方が良いです。買い物などにいくと、訳アリと銘打って安く販売されている商品を見かけますよね。イメージ的にはそうした商品に近いと考えてください。金利が高いということは、国としてそのくらい高い金利をつけなければお金を貸してくれるところがない、ということを表しています。

日本の場合でもお金を借りる人の属性と借りるシチュエーションによって金利は異なりますよね。住宅ローンを上場会社にお勤めの方や公務員の方が銀行から借りる場合には、1%以下の金利で借りることができます。それに対して学生や自営業者の方が消費者金融でお金を借りようとすると10%を超えるような高い金利でなければお金を借りることができません。つまりお金の借り手として信用力がない場合には、金利が高くなる場合が多いということです。

10年持っても報われない?


トルコリラは金利が高い通貨としてFXでも投資家から好まれて取引される通貨の一つでした。ただ持っているだけで10%を大幅に超えるような金利がつくということで、魅力的に感じる方が多いというのもあるでしょう。金利が10%以上つくわけですから、多少価値が下がったとしても長く保有していれば利益が出ると考える方もいらっしゃることと思います。

しかし、実際に過去の値動きを見てみると、トルコリラは10年前の2009年10月には1トルコリラ=60円前後だったのが現在では1トルコリラ=20円を切るような水準になっています。つまり10年間保有している間に3分の1以下にまで価格が下がっているということになります。いくら金利をもらえたとしても、その金利を吹き飛ばしてしまうくらい値下がりをしてきた通貨である、ということになりますね。

ちなみに同期間に米国のNYダウなどの株式指標を購入していたとしたら、2.7倍程度へと値上がりしています。結果論ですが、金利狙いで高金利通貨を保有して大きな値下がり益を被るよりも、はるかに良かったと言えるのではないでしょうか。

証券会社の商品にも注意


なお、こうした高金利通貨は、証券会社などで金利が高くつく商品を作るために使われたりします。トルコリラ、ブラジルレアル、メキシコペソ、南アフリカランドなどはしばしば投資信託などの名前に入っているのを目にします。

『ブラジルレアル建て日経平均』

のような商品をお勧めされたら、基本的には手数料が高くて損する商品だと考えて触れないのがお勧めです。もしその通貨が欲しいのであれば、FXなどで単純に保有した方が手数料が安いですしね。高金利通貨には高金利である理由があることをぜひ覚えておいていただければと思います。

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