株式会社AWARDです。
表題は会社の最優先事項、と書いてありますが、会社が存続していく上で最も重要なことはなにか?ということについて書かせていただきたいと思います。
会社が潰れる条件は?
会社存続の最優先事項を知るためには、逆に会社の倒産はなぜ起こるかをについて考えを巡らせると良いでしょう。
・売上げが減ってしまったとき
・利益が出ないとき
・人が辞めたとき
・赤字が続いたとき
・債務超過になったとき
色々と会社にとって厳しい状況というのはありますが、実はこれらの条件だけでは会社は倒産には至りません。ではどういう状況で倒産に至るかというと、
『手元のキャッシュが尽きたとき』
になります。
手元のキャッシュが最重要
上記の条件で見てみると、売上げが一時的に減っても潤沢にキャッシュがあれば会社の運営費は賄うことができます。利益が出なくても手元にキャッシュがあればしばらくは大丈夫です。人が辞めてもキャッシュがあれば求人を出して人を募ることができます。赤字が続くのは良くない状況ですが、それを補ってあまりあるキャッシュがあれば立て直しのための投資もできるでしょう。債務超過になったとしても借入れなどで手元のキャッシュがあれば、日々の会社運営は続けることができます。
このようにキャッシュが尽きるという状況以外では、会社というのは倒産しないのです。逆にキャッシュが尽きれば会社を立て直すための手が打てなくなるため、会社は倒産することになります。融資を行っている銀行が融資を引きあげることで会社が倒産する、というような話も聞くのはこうした理由もあるのです。
個人においてもキャッシュは重要
会社存続のための最需要事項は手元のキャッシュに余裕をもたせることですが、個人においても手元のキャッシュは重要です。個人が投資をする場合、不動産、保険、確定拠出年金などは流動性の低めな商品になりますが、こうした商品ばかりに資金を投入して手元のキャッシュが減るのはあまり健全な状況ではありません。
例えば手元のキャッシュが尽きれば、どんなに投資用不動産でたくさん資産を持っていたとしても、銀行へのローン返済が滞り不動産を差し押さえられてしまいますし、相続時にキャッシュが手元になくて泣く泣く先祖代々保有してきた不動産を安く売らざるを得なかった、などといった話も聞きます。
会社においても個人においても、手元に流動性の高い資産つまりキャッシュに近い資産があるのは非常に重要なことです。事業をなさる方や不動産投資などをなさる方はぜひ覚えておきましょう。