株式会社AWARDです。
経済は成長する中でモノの値段が上昇する『インフレ(インフレーション)』が起こります。インフレは経済的には決してわるいことではないのですが、わたしたちが手元に持つ資金を目減りさせてしまう効果もあります。本日はそんなインフレへの対抗策についてご紹介したいと思います。
インフレとお金の価値
インフレでモノの値段が上昇すると、同じお金でも得られる価値というのは変わってきます。ペットボトルの水などで考えると分かりやすいのですが、例えば手元に10,000円を持っているとしましょう。1本100円の水が102円に値段が上昇する、つまり2%のインフレが起きた場合を考えると、
10,000円÷100円/本
=100本
10,000円÷102円/本
≒98本
と購入することができるペットボトルの本数は変わってきます。このようにインフレが進むと手元にあるお金の価値は変わっていってしまうのです。
インフレへの対抗策
インフレに対して、預金・保険・年金などの低金利の金融商品は非常に弱いです。インフレ率以下でしか殖えていかない金融商品は、すこしずつ価値が目減りしていくことになります。
そんなとき、インフレへの対抗策を知っておくと、長期的に資産が目減りするのを防ぐことができるでしょう。その方法としては、
1.株などのインフレに強い資産運用を行う
2.金や不動産などの現物資産を持つ
3.あえて借金をして投資をする
などが挙げられます。
株がインフレに強いのは、経済の成長に伴って価格が上がっていく資産だからです。インフレが起こるとモノの値段が上がるわけですので企業の売上げ・利益も上がりやすくなります。そして上がった利益は株主に還元され株価の上昇や配当のUPといった恩恵を受けることができます。
金や不動産の現物資産は、モノの値段が上がるインフレが起きればそれに伴い価格が上昇します。そのため現物資産を持つこともインフレへの対抗手段としては有効です。
最後のあえて借金をするというのは、ちょっと意外だったかもしれません。借金した金額はインフレが起こっても額面は変わらないため、価値が目減りすることになります。こうして目減りする借金を使って、不動産のような実物資産を購入するというのは、低金利下でのインフレ対策としては最も良いものの一つになるのではないでしょうか。
預金だけからの脱却
日本人は資産のほとんどを預金・保険・年金で持っていますが、実はこうした資産の持ち方はインフレ下では非常に不利だというのは知っておいていただければ幸いです。
ぜひ株式や不動産といった資産も持つことによって、インフレに対抗できる資産の構成を意識してみてください。