資産と資本

資産運用

株式会社AWARDです。

皆さんは資産という言葉と、資本という言葉の違いについて考えたことはありますか?日常的には混同して使われがちなこの言葉ですが、会計上では意味がはっきりとわかれています。本日はこの2つの概念についてご紹介したいと思います。

資産とは?


資産とは、

資産=負債+資本

もしくは、

資産-負債=資本

といった式で表されるものになります。負債というと、いわゆる借金のことですね。つまり、資本と借金を合わせると資産ということになります。ではこれに対して資本というのはなんなのでしょうか?

資本とは?


資本とは、資産のうち返済義務がないものです。会社で言えば資本金などがそれにあたりますし、個人で言えば自分自身で貯めてきた預貯金などがそれにあたります。

ここまでだと分かりにくいと思いますが、不動産を購入するときのことを考えてみれば理解しやすいかと思います。例えば2,000万円の不動産を購入するときに、1,000万円の現預金が手元にあったとしましょう。一般的には手元にあるお金で不動産を買えない場合にはローンを使いますよね。すると2,000万円の不動産を購入するのに、1,000万円の現預金と1,000万円のローンを使用したことになります。

これらを資産、負債、資本で分けますと、

資産:不動産(2,000万円)

負債:ローン(1,000万円)

資本:現預金(1,000万円)

ということになるわけです。こうして先ほど出てきた、

資産=負債+資本

もしくは、

資産-負債=資本

の式が成り立つことになりますよね。このように資産と負債と資本というのは会計上では定義がわけられているのです。

言葉の定義は色々


ちなみに有名な金持ち父さん貧乏父さんの書籍などでは、資産と負債の定義として「資産とは、あなたにお金を入れてくれるもの」「負債とは、あなたからお金を奪っていくもの」といった趣旨のことが書かれています。これはこれで面白い考え方なのですが、会計上の定義とは異なっています。

ただし、『お金持ちになる』という目的においては、このような定義で資産、負債を捉えているのはとても意味のあることだとも思います。

言葉の定義や、言葉の捉え方は人によって様々です。今回は資産、負債、資本といった言葉の意味について取り上げましたが、実際には違う意味でこうした言葉を使ってらっしゃる方もいます。コミュニケーションをとる際には、相手がどういう意味でその言葉を使っているかについても意識を向けてみると良いかもしれませんね。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

カテゴリーから記事を探す

最新の金融情報やセミナー
情報を日々お届けします