9月米雇用統計発表
2019.10.5

株式会社AWARDです。

今週は米国で経済が低調であることを示す経済指標の発表が多くあり株式市場が低迷していましたが、昨日発表された9月の雇用統計で市場心理はすこし回復したようです。本日はその中身について見ていきます。

米雇用統計とは?


米雇用統計とは、米国の雇用情勢を示す統計で、景気の状況を探る上で最も重要な指標のひとつです。 原則、毎月第1金曜日に米国の労働省から発表されます。ちょうど昨日はその第1金曜日だったということですね。

米雇用統計は米国政府から最初に発表される前月の指標になるため、米国の景気の実体を表す最新の数値として、外国為替、株式、金利などのマーケットに大きな影響を与えます。こうした市場の関係者がみな注視する指標であるとも言えます。

今回の雇用統計の概要


今回の雇用統計の概要は以下の通りです。

・9月の民間部門の雇用者数は前月比11万4000人増-市場予想の中央値13万人増

・前月は12万2000人増(速報値9万6000人増)に上方修正

・非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は13万6000人増-市場予想(14万5000人増)を下回る

・平均時給は前年同月比2.9%増、ここ1年余りで最も低い伸び-予想も下回る

・家計調査に基づく9月の失業率は3.5%と、前月(3.7%)から低下し1969年12月以来の低水準

良いところもあれば、悪いところもあり、という結果と言えるでしょうか。雇用者数などは市場予想を下回っていますし、平均時給の伸びも市場予想を下回っています。それでも1年間で2.9%伸びているのは日本と比較すると非常に良いですが。

一方で失業率に関しては半世紀ぶりの低水準とのことで、このあたりの数字は市場から好感されたようです。

雇用統計発表後、株価は回復


こうした雇用統計の結果を受けて米国の株価はグッと反発しました。米国の景気が悪い方に進み出したのではないか、と考える方が増え株価が下落していたのが、意外と悪くない雇用統計の結果で9月を乗り越えていたことがわかりみなホッとしたのでしょう。

米中の貿易戦争もですが、米欧も貿易に関する対立が高まっており、香港情勢も予断は許しません。世界には経済が落ち込む原因になりうる火種が増えています。今回は雇用統計後に株価が上昇しましたが、米経済が驚くほど良い、というよりは思ったよりは悪くなかった、という方向での上昇といえそうです。

来月は大手自動車メーカーのストの影響なども出てきます。引き続き米雇用統計は注視していきましょう。

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