株式会社AWARDです。
ETFという商品をご存知でしょうか。資産運用をする際に知っていると大いに役立つ優れた商品になります。本日はその特徴をご紹介していきたいと思います。
ETFはどんな商品か
ETF(Exchange Traded Fund)とは株と投資信託の特徴をどちらも備えた商品です。「上場投資信託」とも呼ばれ、正確には投資信託の一種となります。ただし、普通の投資信託は証券市場でリアルタイムで売買することができないのに対して、ETFは株式と同じように証券市場、例えば東京証券取引所やニューヨーク証券取引所などでリアルタイムで売買することができます。
ETFは市場でリアルタイムに売買されるため、その中身は明確でなければなりません。そのため、ほとんどのETFは特定の指数、TOPIXやS&P500などと同じ値動きをするように作られています。こうした指数に連動する商品を購入すると、たくさんの銘柄に少額から分散投資ができるというメリットがあります。
ETFの優れた点
ETFの優れた点としては、
・分散性の高さ
・流動性の高さ
・コストの低さ
などが挙げられるでしょうか。
まず分散性の高さについてですが、日本で上場しているETFの約70%の銘柄が最低投資金額2万円以下となっており、比較的少額から分散投資が可能になっています。例えば(1306)TOPIX連動型上場投資信託というETFを購入した場合、東京証券取引所に上場している約2000銘柄に17,000円ほどで投資ができてしまいます。
また流動性の高さについては、リアルタイムで売買できるというのが何よりも強みとなります。自分が売りたい時に売れ、すぐに現金化できる資産というのは安心ですよね。ただし、銘柄によっては取引量がすくなく、自身の売買で値段が簡単に動いてしまうような場合もあるのでそこは注意したいところです。出来高や売買代金があまりにも少ない場合には、そのETFの購入は避けておいた方が無難かもしれません。
そしてコストの低さについても、様々な金融商品の中でもかなり優れています。先ほど例に挙げた(1306)TOPIX連動型上場投資信託の場合、年間にかかるコストは信託報酬の年0.11%(税抜き)となります。10年保有しても1.1%の手数料と考えると、かなり低コストですよね。最近では少額での売買の場合は手数料がかからない証券会社などもありますから、ほとんどコストをかけずに指数に連動した投資が可能になります。
資産の一部として活用を
ETFはとても優れた商品です。年金基金や生命保険会社などの機関投資家、日本銀行なども保有しています。ただし、証券会社の営業マンなどにとっては販売しても旨味のすくない商品なため、わたしたちのところへ情報が届きにくい商品でもあります。
ぜひ正しい知識をつけた上で、ETFを資産の一部として活用していっていただければと思います。