米国、今月も利下げか
2019.9.7

株式会社AWARDです。

世界経済におけるお金の流れを調整しているのは、各国の中央銀行になります。その中でも特に大きな力を持っており、世界経済の流れに大きな影響を与えるのが米国のFRB(連邦準備制度理事会)です。米国の雇用統計の結果を受けて、今月も米国が利下げを行うかどうかが注目されています。

8月の雇用統計は?


米国の経済を占う大きな指標が、月に1回発表される雇用統計です。昨日8月の雇用統計が発表されましたが、雇用者数の伸びは市場予想に届きませんでした。一方で平均時給は前年や前月と比べて上昇しており、予想を上回ることになりました。

全体としてエコノミストたちは、

・雇用の伸びは減速しつつある

・全体像として、景気が鈍化している

といった評価をくだしています。こうした声がある一方でFRBのパウエル議長は、

・米経済は良い状態にあり、物価上昇率も(目標の)2%に戻っていくだろう

といった発言もしています。

今月の利下げはあるか


FRBは7月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で10年半ぶりの利下げを決定しました。また、市場では9月中旬の次回の会合で追加緩和に踏み切るとの見方が強まっています。パウエル議長は、

・景気拡大の維持に向けて適切な行動を取る

といったことも繰り返し発信しており、これは7月の利下げの前にも出ていた発言となります。同じ表現を使うことで追加緩和に踏み切る可能性を示唆しているということでしょう。

一方で、トランプ米大領はFRBに対して「短期間で1%程度の利下げ」を要求しており、政権による金融緩和の圧力はとても強いものになっています。また市場でもすでにFRBの利下げを見越して米債の金利が低下するという現象も起きており、これもFRBに対する利下げの圧力となっています。

FOMC内には反対論も


FOMCの中には利下げに対する慎重論も残っているのですが、こうした圧力を受けて再度の利下げを実施する可能性は高そうです。最近株価がまた上昇傾向にあるのは、再度の利下げの可能性を織り込んでいるからと考えられるでしょう。

米中貿易摩擦の激化や英国の無秩序な欧州連合(EU)離脱の可能性など不確定な要素が多いなか、今月のFOMCには注目が集まります。日程は9月17-18日の予定となっています。

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