投資と心理学
2019.9.6

株式会社AWARDです。

今の時代長期投資をしているとお金が殖える可能性が高いことは多くの方が知っているところかもしれません。金融庁もつみたてNISAやiDeCoを活用して将来のため資産運用をすることを推奨していますし、歴史的にも長期投資が大きな投資成果を生むことは事実としてのこってきています。しかし、実際には長期投資を成功させることができている人はとても少ないようです。

心理的なワナ


長期投資の実践ができない理由の一つが心理的なワナにあると言われています。それは損失が出た商品を売り払いたくなってしまう気持ちや、ある程度の利益がでたらそれを確定したくなる気持ちです。特に株式投資をしている方ですと、

『早めに売っていれば損が少なかったのに』

『まだ少し持っておけば大きな利益が得られたのに』

といった自分の行動に対して後悔した経験がある方は多いのではないかと思います。基本的には投資というのは上がるか下がるかを明確に予想するのはむずかしいため、途中で売らない方が最終的な結果は大きくなりやすいのですが、そうした判断ができる方は多くはないのではないでしょうか。

損と得どちらを大きく感じるか?


これは人間が損と得をどちらの方が大きく感じるか、といった感情のところにも関わる話になります。例えば投資で100万円得する喜びと、投資で100万円損する痛みとでは、どちらの方が大きい感情の変化があるでしょうか。+100万円と-100万円ですので、どちらもお金の増減の幅は同じですが、感情に大きな変化があるのは-100万円の方のようです。

また、次のような質問をされたら、あなたはどのように答えるでしょうか?

Q1:もし、どちらかが選べるなら、あなたはどちらを選びますか?
① あなたに、確実に100万円をあげます。
② コインを投げて表なら200万円あげます。でも、裏なら1円もあげません。

Q2:もしあなたが今200万円もの借金を抱えているとしたら、どちらを選びますか?
① あなたの借金を、無条件で100万円減らします。残りの借金は100万円です。
② コインを投げて、表ならすべて借金をチャラにします。でも、裏なら200万円のままです。

これらの問いに対してはQ1の場合は①を選ぶ方が多いそうです。一方で、Q2の場合も確実に100万円得する①を選ぶ方が多いかと思いきや、実際には②を選ぶ方が多いという結果が知られています。

多くの方が、元手がゼロの場合は確実に利益になる選択を選び、マイナスがすでにある場合は、負債をゼロにする賭けに出てしまう傾向が見られるということですね。余裕があると堅実な判断ができるのに対して、マイナスがすでにある場合は合理的な判断は出来にくくなるのでしょう。

第3者のプロの意見を聞く


自分ごととなると冷静な判断ができなくなる場面というのは多々あるかと思います。こうしたときには、第3者のプロなどに判断の材料を聞くと良いのではないでしょうか。米国では金融のプロが売買のタイミングについてアドバイスすることで毎年の運用成績が改善するという論文も存在しています。ぜひ金融のプロを味方につけて、ご自身の資産を殖やす一助にしていただければと思います。

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