株式会社AWARDです。
米国の株式市場は、米中の対話の再開と、FRBによる利下げ見込みによってまた上昇基調に戻ってきました。ダウ平均株価(NYダウ)は約9ヶ月ぶりに最高値を更新したとのことです。本日はダウ平均株価という指標について掘り下げてみてみましょう。
ダウ平均株価とは?
ダウ平均株価は、主要業種の代表的な30の優良銘柄で構成される株価の単純平均指数です。指標の性質的に言えば日本で言うところの日経平均株価(日経225)に近いと言えるでしょう。ちなみに米国の株価指数として良く出てくるものとしては、もう一つS&P500があります。こちらは銘柄ごとの時価総額の大きさも影響を与える時価総額加重平均型株価指数となっています。
ダウ平均株価の特徴としては、そこに含まれる銘柄の大きさです。米国を代表する30銘柄が含まれていますので、指標に用いられている企業の名前はほとんど知っているという方も多いのではないかと思います。
ダウ平均株価の構成銘柄
実際の構成銘柄をいくつか挙げると下記のような銘柄が含まれています。
◎アップル コンピュータ
◎アメリカン・エキスプレス
◎ボーイング
◎キャタピラー
◎シスコシステムズ
◎ウォルト・ディズニー
◎ゴールドマン・サックス
◎アイ・ビー・エム
◎インテル
◎ジョンソン・エンド・ジョンソン
◎JPモルガン・チェース
◎コカ・コーラ
◎マクドナルド
◎メルク
◎マイクロソフト
◎ナイキ
◎ファイザー
◎P&G
ここに挙げたのはすべての銘柄ではありませんが、かなりの銘柄名を耳にしたことがあるのではないでしょうか。多くの企業はグローバル企業なため、日本でも浸透している銘柄も多くあります。
ただし、アマゾン、グーグル、フェイスブックといった巨大IT企業のいくつかは構成銘柄に含まれていないので、米国全体の経済を示す指標というよりも、伝統的な米国の大型企業がどのような値動きをしているかを見る指標だと考えた方が良いかもしれません。
堅調な米国の株価
トランプ大統領が大統領選で選ばれたのは、2016年11月のことでした。そこを起点として各国の株価の上昇率をみると、
・ダウ平均株価:46%
・日経平均:26%
・欧州株:17%
・新興国株:20%
となり、米国の強さが際立ちます。他の先進国と比較すると堅調な経済や、FRBの経済を下支えする姿勢が効いているようです。とはいえ、株価というのは企業の業績に長期的には連動していきます。目先では最高値を更新したダウ平均株価ですが、企業利益が伴っている株価の伸長なのかを見極めていくのが大切なのではないか、と感じています。