機会損失とサンクコスト
2019.6.4

株式会社AWARDです。

皆さんは機会損失サンクコストといった言葉を聞いたことがあるでしょうか?どちらも経済用語の一つとして使われますが、知っておくと良い考え方でもあります。本日はこの2つの言葉についてピックアップしてご紹介します。

機会損失とは?


機会損失とは、「稼ぎ損ない」や「儲け損ない」のことを指します。これは、実際の取引で発生した損失ではなく、最善の意思決定をしないことによって、より多くの利益を得る機会を逃すことで生じる損失のことを意味します。例えば天気が雨に変わる日にコンビニに傘を仕入れておけば、大きい需要がありそうですよね。しかし、そんなときに天気の動向を気にしていなくて傘を仕入れていなかったら、本来得られるはずの儲けが得られないわけです。

また「機会損失」という用語は、資産運用においても使われることがあります。例えば、儲けられる可能性が高い時に取引を躊躇したり、あるいは塩漬けにしたポジションを損切れずにずっと持ち続け収益機会を逃したりする場合などが機会損失として挙げられます。

サンクコスト=埋没費用


そして、こうした機会損失が起こる際に人の行動に影響を与え得るのが、サンクコスト=埋没費用です。この言葉は既に回収が不可能であるコストのことを意味します。サンクコストとは、すでに使用してしまったり費やしてしまったコストであるため、今後の意思決定には影響を与えることのないようにしたいコストです。しかし、身の回りでもこのサンクコストが行動に影響を与える例は多々あります。

仕事で言えば、開発に多額の費用を使った商品があったが、競合他社がそれよりもはるかに良いものを開発して先に販売してしまった、というような状況はサンクコストに行動が影響を受けそうな事例になります。すでに他社の商品がある中で開発資金の回収の見込みが薄いとすれば、その商品の開発費用はサンクコストであり、今後の行動には影響を受けないようにしたいコストです。しかし、こうした状況でサンクコストであると割り切ってその時点での最善の行動をとれる方は少ないことでしょう。

機会損失やサンクコストを意識


わたしたちが関わる資産運用の世界は、特に機会損失やサンクコストが頻繁に見られる世界だと思います。投資をしていれば得られていたはずの利益を得ていない方はたくさんいますし、銀行に多額の預金を置いておくだけで大きな機会損失をしている可能性があります。また株式を購入して、その後の業績の悪化で株価が下がってしまったが、損切りできずにそのまま保有している方も多いでしょう。またすでに必要のない保険であることに気づいているのに、今まで払った保険料のことを気にして保険の解約ができないなどは、まさにサンクコストが行動に影響を与えている例になります。

機会損失をしないため、サンクコストに振り回されないためには、いつも冷静に現時点での最善策を探すことが大切です。資産運用の場合は数字で考えることで最善策が見えやすくなるので、ぜひ数字にして整理することも意識してみていただければと思います。

カテゴリーから記事を探す