合同会社とは?

資産運用

株式会社AWARDです。

弊社は株式会社ですが、最近増えている会社の形態に合同会社があります。合同会社とは、どのような会社なのでしょうか。また株式会社との違いはなにがあるのでしょうか。

合同会社の特徴


現在日本で設立できる会社の形態としては4つあります。会社を作る際には株式会社・合同会社・合資会社・合名会社のうち1つを選択することになります。合同会社はこれらの中でも比較的新しい会社の形態で「LLC(=Limited Liability Company)」と呼ばれることもあります。会社と個人は別人格、つまり違う存在としてみなされます。

また合同会社の場合は間接有限責任であり、債権者からの請求に対して出資額を超える責任を負担することはありません。ちなみにこちらは株式会社も同様となっています。

合同会社は株式会社と比べると設立のときにかかる費用が少ないなどの特徴があり、最近では数が増えてきています。2016年のデータによると、新規に設立された法人のうち2割ほどが合同会社になっているとのことです。アップルやアマゾン、グーグルの日本法人や、西友などが合同会社の形態をとっているのは有名な話です。

合同会社のメリットは


合同会社のメリットは下記のようなことが挙げられます。

・設立コストが安い

・利益の分配を自由に行える

・組織運営の柔軟性が高い

まず設立コストに関しては専門家の報酬を除くと合同会社は6万円ほどで作ることができてしまいます。株式会社は最低でも20万円ほどがかかります。新規に事業を始める場合、最初に費用をかけたくない場合も多いでしょうから、設立コストが低いのは大きなメリットです。

また株式会社の場合は、出資金に応じて株式を取得し、株式の保有割合に応じた利益が配当として還元されることになります。これに対して、合同会社の場合の利益の配分は、出資額に応じた割合でなくても可能となっています。こうした利益の配分の設計が自由なのもメリットですね。

組織の柔軟性に関しては、株式会社よりも会社としての行動を決める際の手続きが少なくなっており、意思決定のスピードが上がるようになっています。

どんな業種に向いている?


合同会社はこうしたメリットがありますが、上場はできません。また昔からある株式会社と比べると信頼性が低く見られがちなのもデメリットでしょう。また合同会社は人を重視した組織体系となっており、経営者同士の意見の対立が起こると、スムーズな経営が出来なくなるケースもあるようです。

そのため、まずは法人格を作りたいという方、社会的な信用が特に問題にならない業種の方、個人が持つ資産を管理するための資産管理会社などには合同会社が適しているかと思います。法人設立をしたいという方は、株式会社だけでなく合同会社も選択肢として検討してみると良いのではないでしょうか。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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